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マンション価格高騰、パワーカップルでも無理!?

2023年7月30日の日経ヴェリタスのテーマ特集の見出しが目を引くものでした。

都心のマンション価格が高騰している状況がよくまとめられていた良記事だったので、補足情報を交えながらポイントをかいつまんで紹介させていただきます。

1. パワーカップルも降参するほどの価格高騰

2023年1~6月に東京23区内で発売された新築分譲マンションの平均価格は1億2,962万円。前年同期を6割も上回り、1973年の調査開始以来、初めて1億円を突破。
新宿で建設中の40階建タワーマンション「パークタワー西新宿」の事例を見てみると、平均坪単価は643万円だがこれでも割安。実際、東京都心6区の新築マンション平均坪単価をみると、23年1~3月期が865万円、4~6月期は700万円。
中古マンションでも億ションは珍しくない状況になっており、6月の中古マンション平均希望売り出し価格は、東京都心6区が70平方メートル当たり1億301万円。02年の集計開始後の最高値を5カ月連続で更新。「中古マンションでさえ高嶺の花となり、パワーカップルもついてこられなくなっている」状況。

(出所)日本経済新聞

2. 世界では割安 - 円安で東京の割安感に拍車

東京の不動産は世界の主要都市と比較するとまだまだ割安です。
日本不動産研究所の4月時点のデータによれば、高級住宅街として知られる東京都港区元麻布で想定されるマンション分譲単価を100とした場合、香港は242.7、ロンドンも181.7と大きな差があり、東京の不動産は世界の主要都市と比較するとまだまだ割安。2022年1月の週刊ダイヤモンドでも2021年10月時点データが紹介されており、東京が割安ということが今に始まったわけではないことがわかります。
東京の不動産・マンションが香港などと比べても割安であるという話は2023年2月の東洋経済でも同じような話が紹介されていました。世界の賢い投資家は虎視眈々と東京の不動産を狙っています。

東京は割安という事実(出所)週刊ダイヤモンド 2022年1月

そして、22年以降は為替相場が円安に振れたため、海外勢からみた東京の不動産・マンションの割安感に拍車がかかっている状況です。特に「中国人の需要が旺盛で、眺望などに優れた住戸は相場とはかけ離れた高値でも売れる」とか。
為替については各国の物価の変動も加味した真の通貨の実力を表す「実質実効為替レート」を見みれば一目瞭然。日本円は30年くらい下がりっぱなし
この状況がすぐに変わるか?変わらなそう。であれば海外投資家にとっては世界で割安な東京の不動産への買いは止まらないと考えられます。

(出所)ニッセイ基礎研究所

3. マンション販売価格、下がる余地なし

世界的なインフレも背景に、地価に加えて工事費や労務費が高止まりしており、不動産会社が販売価格を下げられる要因はない様です。
先に紹介した東洋経済では「国内サラリーマンは手が届かず」と書かれており、日経ヴェリタスでも都心マンションを買うことのできている主な買い手は経営者や資産家、世帯年収2,000万円以上の「スーパーパワーカップル」+円安を背景とした海外投資家とのことでした。

こうした状況を見ると都心の不動産・マンション価格は底堅く推移しそうです。であるならば買い時は常に今。今が一番安い。
資産価値の伸びるエリアを見極め、比較検討を怠らずに割安、ないしは適正価格で買うことができる不動産・マンションに出会うことができれば負ける可能性は低そうです。
少しでも「マンション買いたいな~」と考えている方は、本当に買えなくなってしまう前に行動し始めることをおすすめします。

田町おじさん

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