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表現力がありません。

読んだ人からわからないと言われることもあるし、
自分でも
言いたいことをどう表現していいのか分からず、
1行で話が終わってしまうこともあるんです…」

とご相談を頂きました。


これ、
本当によく頂く質問で。

書いても伝わらない、
何を書いたら伝わるのか分からない、

そう悩んでいる方は
みなさん「表現力がない」と悩んでいます。



私は趣味でエッセイ文なんかも
書いているのですが、

それを読んだ方にもよく

「どうしてそんなに表現力があるんですか??」

と聞かれます。

表現力を身に付けたい、
表現力があれば伝わる文章が書けるのに、
とみなさん思われているのだろうな!
と思います。


では
そもそも表現力って何だと思いますか?


擬音語(ワンワン)とか擬態語(キラキラ)など
オノマトペをたくさん使えること?

上手なたとえを出せること?

それとも
たくさんの言葉を知っていることでしょうか?


そうではありません。


表現力というのは
「言葉をたくさん知っている」とか
「上手いこと言える」とか

あまり関係がないのです。


では何に関係があるのか?

それは


「伝えたいことをどれだけ具体的に書けるか」


これに尽きます。


私が書いた文章を
「表現力豊か」と褒めていただけるのは
ここ一点。

私は趣味のエッセイの中で
とにかく

「具体的に書く」

ということを徹底しています。


例えば、
今まさにコーヒーを飲みながら
この文章を書いているのですが、

それを表現するのに

「コーヒーを飲みながら文章を書いています」

だけを書く、
ということはしません。


いつ
どこで
誰が
何を
何のために
どうして

この5W1Hをなるべく入れながら、

どう思った?
何を考えた?
どう行動した?

といった内面・外面の動きまで
なるべく細かく描写をしていきます。


すると、

「コーヒーを飲みながら文章を書いています」

という一文が、


「クーラーのカタカタ鳴る音を聞きながら
リビングの食卓テーブルの上に
私はノートとパソコンを広げていた。

パソコンでカタカタ文字を打ち、
手が止まったらコーヒーを一口飲む。

パソコンの画面をスクロールして
前に書いた文章を読み直し、

「あ、話がズレてる…」

と苦い顔をして、
もう一口コーヒーを飲みながら
バックスペースキーを連打し、
また文章を打ち直した。

最近、文章を打っていると
前に何を書いたのか片っ端から忘れてしまう。
困ったものだとため息をつきながら
それでも私はどんどん文章を打っている。」


ぐらいの長い文章になり、

こうなると
「表現力あるね!」
と褒めていただけたりするわけです。


が、私がやったことはただ

「具体的に書く」

の一点だけ。


なるべく細かく細かく、

どういう空間にいるのか、
どういう行動をしたのか、
頭の中はどうなっているのか、

ここをひたすら書いただけ。


「表現力」というのは

「具体的に書く」力のことなのです。


あなたの文章は「具体的」ですか?


細かく書く練習を重ねて、
どんどん表現力を身に付けていきましょう!



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