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【選曲理由】 私をメディアとして、新しい楽曲に出会って欲しい - YouTubeにカバー動画を投稿し続けるワケ

こんにちは、たまちゃんです。

時折、YouTubeを見てくださっている方からこんな質問をいただきます。
「どうやって(どういう基準で)選曲されてるんですか?」
今日は、この質問にお答えする形で、私がなぜYouTubeにカバー曲を投稿し続けているのか?をお話ししたいと思います。

最初は有名になりたいだけだった

私がYouTubeに投稿を始めたのは2018年の4月、ちょうど大学に入学したと同時にYouTubeに定期的に投稿を始めました。
「卒業するまでに歌手として仕事がもらえる人になるぞ!!!」と息巻いていた私は、どうにか露出のチャンスを作りたいと考えていました。

そこで始めたのがYouTubeです。
当時、歌ってみたでバズったシンガーがそのままデビューする…なんてことがよく起こっていた時期でしたし、高校生の頃に買った機材もあったので、あまりハードルが高くなくスタートすることができました。

週2でガンガン投稿しており(今は減っていてすみません…)、段々と視聴回数やチャンネル登録者数が増えて行くのがとても嬉しかったことを覚えています。
投稿本数を増やすために、とにかく知ってる曲から順に、片っ端から歌っていきました。

知っている楽曲が枯れた

ちょうど100曲くらい投稿した頃でしょうか。
段々ネタが尽き始めました。というか、YouTubeを始める前からよく聞いていた楽曲を歌い尽くしてしまいました。

というのも、録音するペースが聴いて楽曲を覚えるペースを明らかに上回っており、段々と歌える曲(フルでしっかりと歌える曲)が減ってきてしまったのです。
それまではとにかく知っている楽曲を投稿すればよかったのですが、この頃から、「どの楽曲を投稿するか?」を自ら選び、覚えて、録音するというプロセスを踏まなくてはならなくなりました。

ヒットチャートの変化が遅い国、日本

ここで少し話が横道に逸れますが、日本は他国と比較してヒットチャートの変化が遅い国であると言われています。
例えば、2022年Spotifyで最も聴かれた楽曲トップ100チャートのTop10(2022/12/13、キノシタ調べ)を見てみると、1位にW / X / Y (2021年リリース)、2位にシンデレラボーイ(2021年リリース)、5位にドライフラワー(2020年リリース)、6位に水平線(2021年リリース)、7位に残響散歌(2021年リリース)、9位にきらり(2021年リリース)となっており、ほとんどの楽曲が今年リリースされたものではないことがわかります。

Top10だけでもこのようになっており、もう少し下の順位となるとより顕著になります。中には、2019年リリースの楽曲なども根強くヒットしています。
これには色々な理由があると思うのですが、私は「人気の楽曲を聴き続ける」傾向がこのようなロングテールヒットを生み出す原因なのではないかと考えています。私自身も、たまにTop50チャートを流し聴きすることがあります。

ヒットチャートを流し聴きする人が増えれば増えるほど、1度チャートインした楽曲は何度も聴かれることとなり、必然的に過去の曲も長くチャートインし続けることになります。

自分で新しい曲を見つけることが減った

また、近年、レコメンド機能が非常に進化しています。
Spotifyにしろ、YouTubeにしろ、高度なレコメンド機能で、私たちの見たいものを提示してくれます。Spotifyに至っては、普段よく聞く曲調を勝手に分析して好きそうな楽曲をおすすめしてくれます。

そのような向こうからの"おすすめ"があることで、好きなアーティストの新曲や、近しいジャンルの楽曲にはより辿り着きやすくなります。
一方で、新しい楽曲との出会いは非常に減ってしまっているように感じます。

選曲基準は好きかどうか、ただそれだけ。

さて、最初の問い「どういう基準で選曲しているか?」の答えは非常にシンプルで、「私が好きな楽曲かどうか?」だけです。
ただひたすら、私が「好きだな」「いいな」と思った楽曲を歌っています。
つまり、私のYouTubeチャンネルの動画一覧は私の好きな楽曲プレイリストになっています。

もちろん、伸びやすい楽曲は人気がある楽曲であることも認識しています。その意味で、最初の「有名になりたい」というゴールからは少し遠回りしてしまっているかもしれません。
それでも、"好きかどうか”という基準は変えずにいたいと考えています。それは、私のYouTubeが、世の中に数多ある素敵な楽曲と出会うきっかけになれたらいいな、と思っているからです。

新しい楽曲を知るきっかけになれたら。

私のYouTubeにはありがたいことに、"たまちゃんが歌ってるから見よう"と思ってくれるリスナーさんがいます。
その方々に対して、「こんないい楽曲があるよ」「こんな素敵な曲があるんだよ」とお伝えする場が私のYouTubeであって欲しいなと考えています。

1番この目的が達成できているなと感じているのが、最近連続しているなにわ男子さんの楽曲です。
ジャニーズさんの楽曲は、グループの根強いファンがいる一方で、"ジャニーズだから聴かない"と、ある種食わず嫌いをされている方もいるのではないかなと感じています。
このような方は中高年の男性に多く、私のYouTubeチャンネルのファン層とも重なっているかと思います。

数ヶ月で7曲ほど投稿して行く中で、リスナーさんから「なにわ男子さんってこんな曲もあるんですね!」「初めて聴いたけど好きになりました!」というような反応をいただき、とても嬉しく思っています。
そのような楽曲との出会いを少しでも増やしたい、という思いでYouTubeの選曲をしています。

カバー楽曲を投稿し続ける意味

「原曲の方がいい」とコメントをいただくこともあります。
自分自身でそう思ってしまうこともあります。

それでも、私がカバーをし続ける意味が「私をメディアとして、新しい楽曲に出会って欲しい」という気持ちにあると思っています。

それでは最後に、最新のカバー動画と、カバー楽曲ではなく、私自身がオリジナルとして歌わせていただいてる楽曲の2曲の動画でお別れしたいと思います。
ここまで読んで興味を持ってくださった方はぜひお聞きください!

2022/12/19  Tamako KINOSHITA


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