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情報デザインコース卒業研究制作 ✧ インタビュー第12弾 | 舩津 光太郎さん

みなさん、こんにちは!
多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース 卒業研究制作展2023 - 「  」広報部門です。

今回のnoteは、卒業研究制作展参加者へのインタビュー記事の第12弾です。
これから約2週間にわたって全15名のインタビューをお届けしていきます!
彼らがどのような想いを持って今までの制作をしてきたのか、記事を通じて皆様にお届けできたらと思います。

第12弾は、「エンタテイメントとデザインゼミ」に所属する舩津 光太郎さんのインタビューをご紹介します。

✧ インタビュイー紹介


舩津 光太郎 / KOTARO FUNATSU
多摩美術大学 情報デザイン学科情報デザインコース4年
エンタテイメントとデザインゼミ(主査:楠 房子教授)所属

── 普段は主にどんなもの、ことを制作していますか。

舩津:2年生までは作品の系統は定まっていなくて、基本的にパソコンで済む作品を制作していたのですが、3年前期の経験デザイン領域『あそびのデザイン』という授業をきっかけに、もの作りの自分が進めた作業が目の前に形として増えていく感覚にはまり始め、それからはアナログの作品を中心に制作しており、最近はおもちゃを制作しています。
デジタルの作品を制作しているときは、データのトラブルで作ってきたものが振り出しに戻ってしまうこともあったのですが、アナログにはそれがないことも魅力に感じています。

✧ 卒業研究制作作品について

── 卒業研究制作で作成した作品の紹介をお願いします。

「ミニマムミッション」(赤血球バージョン)

舩津:赤血球と白血球の仕組みが学べるボードゲームを制作しました。赤血球と白血球それぞれでゲームを作っているので、2つのボードがあります。
遊び方としては、まず自分のコマを決め、順番を決めます。それからカードを引くと、そこに全員共通のミッションが書かれているので、それを他のプレーヤーより早く達成することが目標となります。

 一番早くミッションを達成したプレーヤーがミッションの書かれたカードを獲得することができ、ゲーム開始時に決めた獲得カード枚数を手に入れたプレーヤーの勝ちという流れです。

 赤血球と白血球のボードで基本的な遊び方は統一しているのですが、赤血球は機能上同じ方向にしか流れないのに対して、白血球は自由に動ける特徴から、ボード上でも白血球のボードゲームではマスの方向の制限をなくしたり、ミッションの内容を白血球専用のミッションにしたりするなど、血球たちの本来の性質もゲームに取り入れています。

「ミニマムミッション」(白血球バージョン)

✴︎ きっかけ・制作を決めた経緯

── この作品を作ろうと思ったきっかけや経緯について教えてください。

舩津:ゲーム性のあるものを制作したいという気持ちがあったので、あとはテーマを探していました。その中で赤血球と白血球というテーマにすることで普段身体の中で重要なはたらきをしてくれている存在を再認識してもらい、はたらきを知ってもらえる機会になる作品を制作しようと思い、制作しました。

 赤血球と白血球と聞くと、小学校や中学校の授業では聞いたことがあると思いますが、だんだん言葉すら聞かなくなっていくのではないでしょうか。身体の中で赤血球と白血球はいつも頑張ってくれているということを思い出してほしいですね。

✴︎ 制作過程

── 制作過程を教えていただけますか?

舩津:前期は制作する媒体とルール決めをしました。それから赤血球と白血球の多様にある特徴の中で、どの特徴をゲームに反映するかを考えていました。そこから、決めた内容をもとに、紙に赤血球と白血球のボードゲームを印刷してプロトタイプを作りながら遊び方を検討しましたね。

 初めはやはり上手くはいかなくて、1つのミッションを達成するのに時間がかかりすぎてしまう等問題があったので、マス目を減らしたりと丁度良いゲーム時間やルールを調整していました。

 6月半ばから本格的に手を動かし始めました。途中ボードの塗装をマスキングテープとスプレーで塗装していたのですが、文字が見えづらかったりと上手くいかず、UV印刷に変えて一から作り直したりと大変でした。時間はかかりましたがサイコロ以外は基本すべて手作りで作っています。自分の性格的に妥協だけは絶対にしたくないので、最後まで時間もお金も妥協せず、満足がいくまで作りきりました。

✴︎ 制作を通して気づいたこと

── 卒業研究制作を最後まで終えて、気づいたことや感じたことはありましたか?

舩津挑戦することの重要さに気づきました。今回UV印刷、アクリル、レジンと初めてづくしが盛りだくさんだったんです。もの作りって色々な素材や作り方がある中で、自分の触れたことのない素材や作り方にチャレンジしていくことが大事なんだと学びました。難しそうだからやめるのではなく難しそうだからこそやってみる。そこに成長があるんだと思います。

✴︎ 今後の活動・進路について

── 今後の活動や進路などについて、何かありましたら教えてください。

舩津:おもちゃやキャラクターグッズを取り扱うホビーメーカーに就職します。ゆくゆくは会社のトップになりたいですね。

✧ あなたにとって 「爆発」とは?

── さいごに、あなたにとって爆発ビックバンと呼べるものを教えてください。

「何かを閃いた時」

舩津:アイデアが出るときが一番爆発していると思います。僕はアイデア出しが好きなので、閃いたときに「これで行こう、この方法だ」って決めたときに一番ワクワクします。

(インタビュー・編集:馬塲 士、画像提供:舩津 光太郎)


インタビュー第12弾、いかがでしたでしょうか。
本卒業研究作品は多摩美術大学 情報デザイン学科情報デザインコース 卒業研究制作展に展示されております。
記事だけには載せきれない、実際に見るからこそ伝わる魅力がある作品がたくさんありますので、みなさまもぜひ会場にお越しください!

第13弾は、「メディアとデザインゼミ」に所属する小林 幹太さんのインタビューをお届けします。次回もお楽しみに!

多摩美術大学 情報デザイン学科情報デザインコース 卒業研究制作展2023 - 「  」
会期
3月3日(金)- 3月5日(日)10:00 - 19:00
場所
〒141-0022 東京都品川区東五反田5丁目25−19
東京デザインセンターガレリアホールB1&B2
アクセス
JR山手線五反田駅東口より徒歩2分
都営浅草線五反田駅A7出口正面
東急池上線五反田駅より徒歩3分

詳細多摩美術大学 情報デザイン学科情報デザインコース 卒業研究制作展2023 - 「  」公式サイト

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