情報デザインコース卒業研究制作 | インタビュー第5弾 | 白鳥 花さん
みなさん、こんにちは!
多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース 卒業研究制作展2024 - From: To:広報部門です。
今回のnoteは、卒業研究制作展参加者へのインタビュー記事の第5弾です。
これから約2週間にわたって全9名のインタビューをお届けしていきます!
彼らがどのような想いを持って今までの制作をしてきたのか、記事を通じて皆様にお届けできたらと思います。
第5弾は「ワークショップとインタラクションゼミ」に所属する白鳥 花さんのインタビューをご紹介します。
インタビュイー紹介
普段は主に、どんなもの・ことを制作していますか?
白鳥:コマ撮りアニメーションや2Dアニメーション、ボールペンで描くペン画なども制作しています。
どんな分野に興味がありますか?
白鳥:映画やアニメなどの映像表現や、ミニチュアな小物や人形などの立体物など、アナログな分野にも興味があります。
卒業研究制作作品について
誰に届けたい作品ですか?
どんな作品ですか?
白鳥:赤ちゃんから現在の私までの人生で生まれてきた様々な感情、そして感情が生まれる心の中の様子を描いたコマ撮りアニメーションです。
作品を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
白鳥:オンラインツールを使用した画面越しでの会話や留学で経験した他言語での会話など、多くのツールで感情を表現してきました。それらを経て、感情は国や人種に関わらず、言語よりも世界共通のコミュニケーションツールなのだと思いました。今作では「セリフを使わず表情と声で感情を表現する」というテーマを掲げ、顔の表情から音まで、全てを一から作り上げるコマ撮りアニメーションを制作しました。
制作過程を教えてください。
白鳥:アルミワイヤーで骨組みを作り、羊毛フェルトや針金などを使用して人形を制作しました。そして、人間の足や腕、目の関節や筋肉の動きを観察し、喜怒哀楽を表す様々な表情パーツを制作しました。動きが重なる場面や表情が複雑な場面はiPadでプレアニメーションを制作し、それらを元に本番撮影に取り掛かりました。作品では実際の物音や声をサウンドとして使用したいと思い、当時のビデオから抽出した音を使用しました。
制作を通して気づいたことを教えてください。
白鳥:「感情は言葉ではっきり言わなければ伝わらない」「私の気持ちを察してほしい」など、相手と自分とで様子を伺いながら感情を伝達することが多い時があります。しかし、言葉がなくても本能から出る表情と声だけで真の感情は表現できることに改めて気づきました。
今後の活動や進路について教えてください。
白鳥:言語の壁も障害も関係なく、全ての人が体感できるコマ撮りアニメを生み出すアニメーターになることが夢です! 次の作品も楽しみにしていてください!
(インタビュー・編集:中野 梨杏・佐藤 萌香・パク ミスン、画像提供:白鳥 花)
インタビュー第5弾、いかがでしたでしょうか。
本卒業研究作品は多摩美術大学 情報デザイン学科情報デザインコース 卒業研究制作展に展示されております。
記事だけには載せきれない、実際に見るからこそ伝わる魅力がある作品がたくさんありますので、みなさまもぜひ会場にお越しください!
第6弾は、「デザイニング・エモーションゼミ」に所属する松本 夏歩さんのインタビューをお届けします。次回もお楽しみに!