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Custom Made Dartsという沼
みなさんはダーツを投げたことがありますか?
多くの人が二次会などで飲みながら投げたりしたことはあると思います。
世間的には"遊び"のイメージが強いダーツに、私はアマチュア競技者として去年の春頃からドハマりしています。
本格的にダーツを初めてまず悩むのはマイダーツ。
世界にはダーツプロのモデル(ダーツにもプロプレイヤーがいます)や、様々な個性を持ったバレル(ダーツの金属の部分)が存在しています。
今回はダーツの核となるバレルをオーダーして、自分だけのモデルと作ってしまった話。
何故バレルをオーダーするのか
ダーツプレイヤーの多くは既製品のダーツバレルを使っています。ダーツの本場であるイギリス、そして日本にも多くのバレルメーカーが存在しています。安いものだと3,000円から、概ね10,000前後で本格的なダーツバレルを購入することができます。私もダーツを始めてから1年半ほどで30セットほどバレルを購入して投げてきました。
では何故わざわざバレルをオーダーしたのか。
おそらく殆どの人と同様に”既製品に満足できなくなったから”。
”もうちょっと長かったら”、”もうちょっと太かったら”といったような思いが既製品に対して強くなり、「だったら作ればいいじゃん」と考え、オーダーするに至りました。
どこでオーダーできるのか、そしてしたのか
ダーツバレルのオーダーを受け付けているところはいくつか存在しています。
日本国内ではKing's JAPAN、COSMO DARTS、Sole Soul、日本国外だと中国のCUESOUL、そして今回利用したイギリスのCustom Made Dartsあたりが有名どころ。
Custom Made Dartsでオーダーすることに決めた理由は以下の通り。
・明瞭会計、一律¥8,186(送料別)
タングステン比率や形状に関わらず料金が変化しない
(一部特殊カットだけは割増料金)
・長いダーツが作れる
一部のメーカーでは50mmを超えるような長いバレルを制作していない
・ロゴが入らない
ノンロゴでまっさらなバレルが作れる
他のメーカーで作成することも検討しましたが、上記の理由がどうしても外すことが出来なかったため、Custom Made Darts(以下、CMDとする)に決めました。
短所をあげるとすれば、やり取りが全部英語なことぐらいです。簡単な英単語とGoogle翻訳で乗り切れます。やり取りについては後述。
ダーツバレルをオーダーしよう
オーダー時に一番大事なことは、自分の求めるイメージを正確に図面化することです。私が最終的に作った図面はこちら。
…ナメてんのかってぐらいシンプルな図面です。PowerPointで作りました。
私はノーグルーブと呼ばれる刻みのないバレルが好きで、既製品にはない長さと太さが欲しかったので、こういった図面に。
CMDでは注文前に図面を送って製作可能かどうかを確認する方式を取っています。図面を送ってから注文(製作)に至るまでのやりとりはこんな感じ。
私"I'm going to order barrels at your company.Send email to ask you to confirm that the design I made.Please let me know if you can."
→"こんな感じのバレル作ってもらいたいので、確認して何か問題があれば教えてください"
CMD"Yes we could make those darts, however we may not be able to reduce the weight down to 18g, I would recommend a thinner dart barrel, 6.35mm."
→"製作可能ではあるが18gになるまで削れないと思うので、6.35mmぐらいまで直径を細くすることをオススメします"
私"I understand that there is a problem with weight.However, I want to keep the diameter, so how many grams can make?Want to make it as light as possible, please let me know."
→"重量が問題なのはわかりましたが太さは変えたくないので、何gぐらいであれば製作可能か教えてください"
CMD"We would need to make them from 80% and drill them hollow to get the weight down as close to 18g as possible."
→"タングステン比率を90%から80%にして、中空にすれば最大限軽くできると思う"
私"Thanks for telling me how to bring the weight closer to 18 grams.Make it that way."
→"ありがとう、それでいきましょう"
ここまで大体2日間で仕様が決定し、注文へ。
なおCMDでの製作期間は通常で1ヶ月程度、繁忙期は2ヶ月程度となっており、私は注文時に通知されたとおり9weeksで製作完了となりました。
(12/6注文、2/12到着)
オーダーバレルとの対面
CMDはイギリスのノースヨークシャーにあり、そこから日本に送られるため、手元に来るには製作完了からさらに1週間ほどかかります。
イギリス関連の通販サイトを使ったことがある方はわかると思いますが、当然のごとくあのRoyalMailで送られるため、必ずしも1週間で来るとは限りません。
今回のトラッキング履歴はこんな感じ。
イギリス国内を出るのに1日、4日間かけて日本に到着し、川崎での税関手続きを経て埼玉に到着するまでに4日間でトータル9日間とかなり早い到着となりました。
肝心の届いたバレルはこちら。
一応名前もつけました、"Pipe Down"です。
理想通り、図面通りのロングストレート、太めでまっさらなバレル。18gという重量は実現できず、20.4gとなってしまいましたが、長さ54.75mm、直径7mmという形状を考えれば十分軽く仕上がりました。
軽さを実現できた理由はタングステン比率80%と、以下の通りの中空仕様。
唯一無二のバレルが完成して満足しています。
似たようなノーグルーブストレートバレルと比較するとこんな感じ。
左から、Natural Nine Null、S4 無月、CMD Pipe Down
まとめ
ハードルが高いように思われているオーダーバレルの製作ですが、思ったよりも簡単に、そして安く実現することができました。
色々試してみたけど現状に満足できない、自分だけのバレルが欲しい、面白いダーツバレルを作ってみたいという人はチャレンジしてみることをオススメします。
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