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海くん日記.最終回

2022/8/10
6/11の癌宣告から2カ月、海くんは旅立ちました。

夜中の2時ごろ、妻と私は尋常でなくハァハァ荒い息遣いに目を覚ましました。しばらくそばで励ましてたのですが、息はどんどん激しくなり、そしてよほど苦しかったのか、聞いたことないような悲鳴をあげて転げ回り、失禁して倒れてしまいました。

その後すぐに目を覚ましたものの、明らかに衰弱しており、だんだん息が弱まり、意識が朦朧としていました。

私も妻も、"このまま往くんだ"と思いました。

明らかに息が弱まっており、意識も薄らしてたので、このまま眠るように往ければ、もう苦しまなくて良いなぁと思いました。

朝までその状態が続きましたが、海くんは往けず、意識がハッキリすると再び息が荒くなりました。

そして私と妻は海くんを見送る事を決断しました。

病院行く前、最後のツーショット

病院では、先生や看護師さんに弱々しく尻尾を振り、それを見て、本当にこれで良いのか?と少し迷いましたが、海くんを楽にしてあげたい思いからお見送りしました。

10歳3ヶ月と23日の犬生でした。
平均から見れば、長くはない生涯でしたが、私や妻にはすごく充実した時間でした。
何より、海くんにとっても充実した時間であったと信じたいです。

海くんは優しく我慢強い子で、癌発覚後も私たちを心配させまいと、気丈に振る舞ってたのではないかと思います。

4kgちょっとの小さな体に、70〜80mmの腫瘍。苦しかったはずです。でも痛い、苦しいと泣くこともなく、私たちに見せる姿は息の荒い姿くらい。

ギリギリまで気丈に振る舞い、この3日間であっという間に往ってしまいました。
最後に食べたものは、3日前のまさかのケンタッキーでした。

正直、私たちの決断が正しかったか分かりません。もっと生きたかったんじゃないか?海くんのためと言いつつ、海くんの命の火を消す選択をした私達を、海くんは許してくれるだろうか?

分かりません。

分かりませんが、これからもずっと海くんの事を思いつつ生きていこうと思います。

眠っているかのような海くん。

今見ても、本当にただ寝てるだけのようなお顔です。人もワンちゃんも大好きな、フレンドリーな子だったので、きっとお空でも楽しく健やかに過ごしていることと思います。

海くんの冥福を祈りつつ、この日記シリーズもお終いとさせて頂きます。

今まで読んで下さった方、イイネやコメント下さった方、本当にありがとうございました。

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