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「決算書」の読み方と「経営分析」のポイント

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「5つの箱」で理解する! 貸借対照表、損益計算書の読み方とキャッシュフロー経営の実践、そして採算管理の基本までをマスター。生産性の高い企業であり続けるために大切なこと、経営分析の…
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#計算書類

第1章 決算書を読みこなすためのコツ

  8.投資家は「注記表」にも注目しよう 「注記」すべき項目は21個!  会社法では「注記表」を計算書類として位置づけており、以下の21個の注記すべき項目を定めています。  え~、21個も? という感じですね。  しかし投資家にとって有益な情報もあります。概要を見ておきましょう。  会社法は、「大会社」であるか、「株式譲渡制限会社」または「公開会社」であるか、「会計監査人」の設置の有無によって、注記すべき内容に差を付けています。  会社法での大会社とは、「最終事業年

第1章 決算書を読みこなすためのコツ

9.「キャッシュフロー計算書」ではお金を色分け キャッシュフローとは「キャッシュ」の収支  「キャッシュフロー計算書」とは、貸借対照表と損益計算書に続く第三の財務諸表です。金融商品取引法の開示規制を受ける上場会社などに作成が義務づけられています。  中小企業には、キャッシュフロー計算書の作成義務はありません。  キャッシュフロー(Cash Flow)とは、キャッシュ(資金)の流れ(Flow)、つまり、資金収支を意味します。  キャッシュフロー計算書では、1事業年度中のキ