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No.542|時間と空間を長期で捉えないと間違える
2024年6月29日 No.542
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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家の近隣にある、たまに行く焼鳥屋が値上げしていました。
ここ最近で2割ほど値上げされています。
無料だったキャベツやカットレモンが有料に、味が薄くてアルコールもあまり入っていないけど安価だったハイボールも2割以上の値上げ。
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今日、チェーン店の弁当屋に行ったのですが、昔、から揚げ弁当は380円くらいでした。
最近はずっと480円程度だったと思いますが、今650円です。
から揚げとご飯しかついていない弁当。
価格だけで言うと、ひと昔前の定食と変わりません。
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こうなると、ますますコンビニが独り勝ちになっていくように思います。
この価格だとコンビニの大量生産に負けそうな気配。
さすがにから揚げ5個とご飯に650円の価値は感じない・・・。
飲食業のインフレはすごいですね。
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さて、先日ご相談いただいたのが、クライアント先のある飲食業について。
市場縮小が続く中で、どのように進めていけばよいかがわからないということで、ご相談いただきました。
幹部の方にヒアリングしつつ、現場で食事をしてわかったことの一つとして、ガバナンスがあまり効いていなさそうだということ。
お局の従業員さんに何も言えず、お局の方が現場で勝手に味付けを決めたり、商品を作ったりしているようでした。
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店舗責任者は何をしているのかという突っ込みはありますが、人手不足で人が集まらないし、長年いる現場の方に、なかなか意見ができないという状況のようです。
ただ、面白いなと思ったのがこの飲食店が、私が事前に想定していたよりもお客さんが多かったんですよね。
また、味も悪くなくて、むしろおいしい。
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トータルすると、現場の方が顧客に対して、何らかの思いがあるがゆえの行動であり、それがむしろ顧客から支持されているかもしれないということを感じたんですね。
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少し違いますが、例えば、現場の方が学生さんや男性客が多いからと、気持ち大盛にしているようなケース。
経営数字だけ見ていると、経費の無駄であり、現場の勝手な行動を見かねて、「ご飯の大盛はやめなさい」と判断する場合もあるでしょう。
しかし、そのお店が支持されているのは、実はご飯が大盛になってお腹いっぱいになるからだということがありうるわけです。
「安くてお腹いっぱいになる」というニーズをつかんでいる結果だからかもしれないということですね。
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しかし、こうしたことは現場を見ないと、なかなかわからず、数字だけ見ているようなケースであれば、実際の強みというものが判断できないということもあります。
にもかかわらず、実は支持されていることを辞めさせると、そのお店は強みを失うことになります。
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結局は何を重視するか次第ですが、ガバナンスを守って売上も利益も下がってしまっては何の意味もないわけですが、会社全体の視点、いち担当者の視点、コンサルとして入る視点などで、それは変わります。
立場によって、目的が変わってしまうからです。
全国チェーン店では、当然現場のスタッフの勝手な行動を許すことができません。
全国チェーン店が店舗によって、勝手に料理の味やメニューの味を変えていることになると、顧客の期待を裏切ることになるからです。
しかし、数店舗のチェーン店がエリアによって味付けが変わっていることは、むしろプラスであり強みかもしれないわけです。
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顧客から支持されていることはなにかということから、強みを見つける必要があります。
悪いものとされていることが実は他方から見るとそうではない。
例えば、人間にとっての害虫だからといって、目の前の虫を殺してしまうことによって、生態系がくるってしまい、より人間にとってマイナスな出来事が生じてしまうといったこともあります。
こう考えると、実際にどういったことが起こっているかのメカニズム把握は大変重要なことです。
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一方から見るだけではなく、多方面から見つつ、全体としてどういったメカニズムになっているか、についても見ていくことが重要だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も「即断・即決・即実行」「平均ではなく異常をやり続ける」「わからないからすべてやる」「巧遅拙速」「大量思考・大量行動」でいきます!
●本日のまとめ
・全体のメカニズムを見たうえでないと、短期的・部分的な視点で見たことが良いことだとは判断できないものである。
・一つの事象や行動が全体に与えうる影響を正しく理解しようとすることは大変重要なことである。
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