営業が「インサイドセールス」を読んでみた


はじめまして!
タマちゃんこと、玉井和生と申します!
Twitterでは、いつもありがとうございますm(_ _)m

今回はタイトルにもありますが、本を読みました。

読んだのはコレ↓
インサイドセールス 訪問に頼らず、売上を伸ばす営業組織の強化ガイド

仕事に直結するノウハウが詰まっていて、とんでもなくオモシロく、珍しく2日程で読了し、内容を自分なりにまとめる、という”奇行”に走りました。

各章ごとにポイントをまとめて、後で振り返るようにまとめてあります。
あくまで自分用になっていて見にくいところもありますが、そこはご愛嬌にしてくださいw

非常に長いので、暇なときにぱらぱらとみていただければと思います!

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第1章:インサイドセールスとは


1.インサイドセールスの3つの役割
<SDR>
 ・中小企業やスタートアップ向けで広く効率的なアプローチ
 ・主にマーケティング活動(問い合わせやイベント)から商談を作る
 ・自社を検討しうる情報
  →BANT情報(予算、決裁権、必要性、導入時期)
  →購買可能性や成約率が示唆できる情報

<BDR>
 ・大企業向けに狭く鋭く攻める:例CxOレターなど
 ・ターゲット選定→情報収集→仮説→アプローチ

<Online Sales>
 ・非対面で成約まで完結させる
 ・生産性の高さが最大のメリット(移動時間がないこと,etc)



2.インサイドセールスの3つの配置タイプ
<分業>
 ・SDRとBDRを配置:高単価商材×継続型商材にフィット
  商談機会を作りその後のフェーズは営業チームへパス
   メリット:高効率
   デメリット:個人のキャリア形成に不安感、一定の連携コスト

<独立>
 ・SDRとBDRとOnline Salesを配置:低単価×個人向け商材にフィット
  商談機会の創出から成約まで一気通貫型
   メリット:部署内で完結(連携コスト低)
   デメリット:個人コストの増大

<混合>
 ・ターゲットの性質(大手/中小・都市/地方)に合わせて配置
  メリット:状況に合わせた配置転換
  デメリット:連携コスト、業務や予算策定における設計難易度が高い


第2章:なぜ今インサイドセールスが必要なのか


大きな要因は顧客の購買行動の変化


1.ネットの普及で情報源が変化
  営業パーソンが接触した時点で、顧客は相応の情報を持ち、
  購買プロセスの内57%が完了している。



2.企業は広告やデジタルコンテンツに注力:デジタルマーケティング
  多くの種をまけるようになったが刈り取る余裕がない


3.専任の役割が必要に=インサイドセールス
 刈り取るだけでなく、前後の繋ぎ留めという役割も


第3章:インサイドセールスチームの立ち上げ


1.インサイドセールスの本質はカスタマーサクセス
 インサイドセールスは見込み客が見る一番最初の会社の顔であり、
 そこでの体験はその後の企業評価に直結する。
  商談があるから成約があり「成約」があるから顧客の成功がある。
  インサイドセールスはその最初期を担うポジション。


2.完成形は“常に変化できる組織”
 市場環境や社内情勢を見極め、質×量の比重を調整する。
 改善を繰り返し最良のアウトプットを。

自働化
:商談を見返し、不適当な商談を見極め改善していく
 →業務可視化:スプレッドシートなどでの数値管理⇚行動や商談数などKPI
  →業務改善点と品質改善点の導出
   →改善案の策定と実行

ジャスト・イン・タイム
:余剰商談ダメ、ゼッタイ
 商談状況把握+担当決め(誰が何する)+メンバーの業務カバレッジ拡大
  →需要拡大や変化に対応できるチームへ


3.インサイドセールスのビジョンを決める
 ビジョン=具体的な役割と存在意義が一言でわかる抽象的なメッセージ
  ✕:リーダーがひとりできめる
  〇:メンバー全員で決める


4.インサイドセールスの立ち上げで絶対にやってはいけないこと
<成果のでていない営業を異動させる>
 →成果へと繋がる商談を察知する“嗅覚”が足りない
 →成果がないことによる心理的ハードルがコミュニケーションを阻害する

<管理職未経験者を抜擢する>
 →難易度の高いマネジメントスキルが求められる

・数字センス:数字の羅列から課題を特定する能力が求められる
 獲得リードは数も種類も多く、対応する人の係数もかかり計算が複雑化

・部門間連携:物怖じしないコミュニケーションが求められる
 マーケ部門や営業部門と常に折衝が発生
 ※一定の心理的安全性が担保されている必要がある

・メンバーマネジメント:Will、Can、Mustの接続が難しい
 メンバーのWillを吸い上げCan、Mustに昇華させるマネジメントスキル


5.ビズリーチでの立ち上げ事例

フェーズ0:現状把握
 数字の整理、商談定義(価値のある商談とは)、営業改革

フェーズ1:ビジョンを決める
 できればここでも具体的なアウトプットを作る。
  →ロゴやポスターなんでもいいので象徴するもの

フェーズ2:量に振り切る(3〜6ヶ月)
 KGI=商談獲得数
 KPI=リード数/商談数/人員数→グラフ化すると見やすい

  ポイント:メンバー含む周囲への牽制。
   まずは量に振り切ること、質は追わないことを伝え理解を得る。
   また各商談の良し悪しのFBも依頼

フェーズ3:質への転換
 KGI=商談化率と受注率※それぞれグラフ化

  ポイント:グラフ化からの分析
   質への転換点をグラフから読み解く。何が起きたかを観察する

フェーズ4:売上に注目する(成約率)
 KGI=売上
 
  ポイント:商談化率、成約率の段階的な目標値を決める
   定量評価を重ね成約の阻害要因をチーム内外で発見し改善策を練る

Tips:立ち上げ初期に意識すること。

・ゴール設定
・一つの成果目標(KGI設定)
 商談数など
  →即効性があるのは失注商談の掘り起こし
・成果達成のための行動目標(KPI設計)
 架電数やメール数など低ハードルのものでリズム化
 徐々にハードル上げていく


第4章:インサイドセールスの採用


1.採用する人の分類と採用すべき人の優先順位

 ①:設計者
  ■部門の各種数値設計経験=行動指標やKGI、KPI行動指標やKGI、KPI

  ■マーケ、営業部門との合意形成経験
  <対マーケ>
   ・リードの質と量、流入タイミングの調整
   ・リードソースごとの予想転換率と有効数
   ・リード獲得策(イベントや展示会)の計画と人員配置
   ・CRMの設計、運用、改修における要望とスケジュール
   ・各項目におけるリード獲得から受渡し→架電までのオペレーション

  <対営業>
   ・商談機会提供数の調整
   ・商談化条件の定義
   ・個人ごとの転換率の確認と調整※成約率の悪い営業への供給調整
   ・受け渡し、リスケ時のオペレーション設計と責任範囲の明確化

  ■不具合に対する事前対処経験(失敗経験)

 ②:実行者
  <経験者の場合>
   ・最低1年以上の経験=オペレーション能力の高さ
   ・CRM使用経験=顧客関係をストックする、という習慣の有無
   ・MA使用経験=リードナーチャリングという考え方
   ・量をこなし成果に繋げた経験=洗練されたオペレーション

  <未経験者>
   ・高額商材を扱っていた経験=HR能力の高さ
   ・接客接遇が重要な業界での経験=傾聴力、提案力の高さ
   ・圧倒的な行動量
   ・論理的思考力
   ・他責傾向がない
   ・大手担当BDRについては大手での就業経験

 ③:管理者
・思考力>実行力
・マネージャー経験(○目標設定と給与査定経験)
・数値の算出、分析
・社内表彰への推薦や表彰制度の設計


2.チームの構成バランス

チームに必要な3つの役割

・ユニコーン:自浄作用を持ったリーダー
 成果を最大化するための環境整備や施策の立案

・パフォーマー:圧倒的成果で応える

・カルチャービルダー:チームの潤滑油
 カルチャーを守り、ルールを守り、チーム関係の調整役
  ※「人助けが好き」や「規律に準ずる」タイプが合う→It`s Me!!
  ※評価軸はあくまで成果であるためパフォーマよりは評価が劣る
   →他の評価点を見出す

第5章:成約率を上げるインサイドセールスのKPI


インサイドセールス=データドリブンな組織→データ管理の仕組みが大切

1.準備①:有効リードの定義を決める

■有効リード設計の基本ルール
 ・データ欠損(社名や連絡先の不整合)のあるリードの除外
 ・学生の除外
 ・ターゲット企業以外のリード
  →ターゲット条件が定量的(企業規模や業態)→除外
  →ターゲット条件が定性的(例:検討の温度感が高い)→カウント

<既存CLからのリード>
 カウント:特に大手CLの場合は横展開や紹介の可能性が高

<温度感や確度が低いリード>
 カウント:ナーチャリング対象
 ※リードソースによって商談獲得率を計測し成果の健全性を担保

<アクション後の判断>
・カウント
 ※こんな時は、、、
  ・メールへの返信がない場合=「不信」や「ニーズの非顕在化」
   →メールでの資料提供やイベント案内を定期的に行う。

  ・成約に非関与な部署や担当者の場合
   →関係部署や関係者への繋ぎを依頼


2.準備②:商談化条件を決める

良い商談化の条件=定量的、もしくは第三者が客観的に判断できる
条件は細かく設定→受注生産制のUP
 <条件例>
  ・現在採用中、もしくは採用計画がある
  ・自社サービスを運営中、もしくは計画がある...etc


3.準備③:失注定義を決める

失注理由を明記し次回アクションや実施日を決める

<失注理由:商談機会なし>
 本来商談化すべきものでなかった=商談条件にそぐわなかったもの
 →商談化の定義と合わせて再設定する

<失注理由:他決>
 競合に負けた商談→つまりは、大チャンス
  ・次回導入の見込みあり
  ・競合分析(※)のためのデータ源
   ※商談単価、提案企業の業種業態、企業規模、ニーズ

<失注理由:その他>
 上記2つに該当しないもの→ほとんどがこれ

 パターン1:商品導入そのものを決断しなかった
       選考時期が来期にズレた、検討期間延長、検討再開が未定等
 パターン2:導入見送り

 いずれも次回に繋がる可能性が高く、詳細な失注理由を残す
  →失注理由が払拭されれば導入の可能性がある


4.常にチェックすべき基本項目

<SDR>:活動量がポイント
 ・リード数(有効リード数、リードソース別のリード数)
 ・リードのフォロー完了率
 ・各リードからの商談獲得率
 ・架電数(着電数)
 ・メール送信数(到達、開封、クリック)
 ・アクション数(架電+メール)
 ・商談獲得件数
 ・商談獲得金額
 ・有効商談数(商談化数)
 ・成約件数、金額

<BDR>:精度がポイント
 ・営業合意のターゲット企業リスト数
 ・リスト中のアプローチ完了数
 ・リード数(有効リード数、リードソース別のリード数)
 ・CxOレター数
 ・架電数(着電数)
 ・メール送信数(到達、開封、クリック)
 ・商談獲得件数
 ・商談獲得金額
 ・商談数
 ・成約数、金額(商談単価)

<マーケティング成果>
 最重要→オプトアウト(メルマガ登録解除数)

・ハウスリスト件数
・ハウスリスト中でクッキー情報を獲得できているリスト数
・メール送付可能な件数
・マーケティングメールの送信/到達/開封数
・メール経由のURLクリック数
・オプトアウト数と解除率(オプトアウト数/送信数)
・各種マーケティング活動による獲得リード数と獲得単価
・獲得リード中のホワイトスペースのリード件数
・獲得リード中のターゲット内のリード数
・1施策あたりの商談獲得単価
・1施策あたりの受注単価


5.立ち上げ初期、中期、後期のKPIモデル

初期KPI:商談獲得数
 ・どの企業に、どの手法で、どのように、何を使って、いつ、を明確に
 ・成約への貢献を早期に実現
  短期的に成果を出し、効果検証する時間の確保
  →営業側との商談品質の合意が必要

中期KPI:有効商談数⇆有効商談定義の見直し
 ①成約企業の見直し
  業種業態、企業規模、成長率、その他定量情報
  →業種業態以外は数字で

 ②成約商談の見直し
  検討背景、商談者の特性や役職、その他定性情報

 ③集めた情報を営業と協議し肌感覚との差異確認→条件化

 ④設定条件での商談供給可否を検討

 ⑤除外条件を設定
  増やしすぎに注意→オペレーションが煩雑化して本末転倒

後期KPI:商談化率75%以上

ポイント:初期→中期→後期に合わせてKPIを成約(売上)に近づけていく

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はい!(唐突)
今回はここまでです。

というのも、これから先は今の自分には少し内容が大きく、
あまり参考にできないためです。
もう少し成長しマネジメント領域を意識しだした際に、
改めてまとめたいなと思ってます。(本は全て読んでます)


拙い文章で見辛いかったかと思いますが、
最後までありがとうございます。

そして記念すべきnoteデビューにもお付き合いいただき感謝ですm(_ _)m

今後も定期的にnote書きますので、どうぞよしなに。


それではまた~

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