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リストカットを止められなかった私へ

初めに切ったのはいつだったのだろう?
あまり覚えていない。でも小学生の頃からシャーペンの芯を指に刺す(血が出ない程度)のが癖だった。まさかこれが自傷行為と呼ばれるものだとは思いもしなかった。

最初に言っておくよ。傷は今でもはっきり、それと分かるほどに残ってる。半袖は着られない。仕事のときに困るし、傷が原因で仕事を辞めたこともある。後悔もしてる。でも、辞めろとは言わないから、聴いてほしい。

私は今、35歳になったよ。信じられる?
あの頃の私はいつも死にたかったね。切っても死ねないとわかっていたけど、切らずには居られなかった。切るとなんだかスッとするし、リストカットは唯一自分でコントロール出来るものだったから。
いろんな人に「傷が残っちゃうから、縫合してもらいなさい」って言われたのに、病院に行かなかった。自分で切ったのに、わざわざ手当てしてもらうなんて考えられなかったんだよね。傷が残ると言われても、そんなことどうでも良いから切ってるわけだし、どうせ30歳までは生きないし、関係ないと思ってた。でも生きてる。何故だが生きてるんだよ。そういう事もあるのね。だからちゃんと手当てだけはしようね。信頼できる人に言って、手当てしてもらおう。話す人は、親や友達は向かないかもしれない。保健室の先生や、もし通院してるなら主治医の先生が良いかもね。お酒や睡眠薬を飲んで切るのは止めてみよう。そしてできる限り浅く切ろう。消毒したナイフで切るのも良いと思うよ。私みたいな色黒さんは、傷が残りやすいらしいから、念の為、気をつけようね。

今日でリストカットを止めて10年。
今も精神科に通院して、お薬も飲んでるよ。今でも自分に優しくするのは苦手。でも少しずつ労るようにしてる。少しずつ…ね。今でも生きたいとは思えないけど、前よりは少し生きやすくなったかな。
傷はね、私が必死に闘ってきた証拠だと思ってる。もがき、苦しみながら、それでも生きてきた。決して平坦な道でも、きれいな場所でもなかったけど、切りながら生きてきたんだよね。だって切らなきゃ生きられなかったから。あんなに死にたかったのに、死なないために切ってたんだから。だから安心して。私は傷をつくった事を怒ってない。頑張った。偉かった。生きてるだけで合格なんだよ。これ以上自分をいじめなくて良い。力を抜いて、深呼吸して、諦めずに助けを求めて。きっと居るよ。手を差し伸べてくれる人。だからその時は、確実にその手を掴め!

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