2020年3月『神様のような君へ』
Cubeの新作『神様のような君へ』をプレイした。以下にその感想を記す。
尚、ネタバレ等の配慮はしない。書くのはプレイした順。
1、共通√
各ヒロインとの出会い。特に事件もない。選択肢が面倒。ラナ√に入ろうとして玲音√に入った。まぁツクヨミは最初から好感度Max設定ですし共通√で口淫くらい普通ですよね。
2、朝倉霧香√
これは全√に言えることだが「なんで好きになったのか」とか「この気持ちをどうすれば良いのか」的なよくある葛藤がない。
「好き」からいきなり押し倒してるのはどうなんですかね。そこ屋上ですよ。まぁオナニーから始まった恋だからね。
そこから事件が起きる。まぁ事件はそんなんで良いんじゃないですかね。
霧香にとっての「神様のような君」と、主人公にとっての「神様のような君」がしっかり設定されていたのでね。
3、朝倉霧香バッドエンド
先の事件の犯人に協力する。たぶんこれが一番よくできてる。最後の主人公のセリフで「神様の“ような”君」を……なのはぞっとした。
4、朝倉霧香トゥルー
犯人に協力しないルート。平均台みたいなベッドの上になんの機器もなく繋がれてるのはギャグか? と言いたい。どうせなら腹に銃創が残るイベントが欲しかったですね。
5、黒鳳玲音√
誤植が3ヶ所
理解不能。ただのヤバい奴じゃん。出会って3秒じゃないんだからさ。
で、なんやかんや事件を解決……したと思ったらしてなくって、主人公が玲音を救出して……告白からのラブホで3P。まぁ告白以前に一通りのプレイは楽しんでるんですけどね。なんなん?
ただ個人的に「他の男が忘れられない系ヒロイン」はアリ。
6、神無月愛彩梨√
誤植が2ヶ所
アイドルが? 男の? 部屋に? 上がり込んで? クスリ盛られて? 3P? 意識低すぎでは??? しかも告白したら即ED入るし。雑すぎでは。
朝倉霧香とかいう自分のルートでは口と胸使わないのに他人のルートで使う奴がいるらしいですね。
7、ラナ・リデル=ハート√
まぁ小さい頃に面識があるパターンで向こうは覚えてるけど主人公は覚えていないってありがちなパターン。でも思い出すのも急すぎるし……
でその後いろいろあって幼児退行。その状態で行為をシーンありで2回。なしでもやってる。ただただ気持ち悪かった。
8、ラナ・リデル=ハートバッドエンド
中に出したら子供ができました。でソフィアにキレて追い出される。まぁあんな主人公には当然の報い
9、ラナ・リデル=ハートトゥルー
中に出さなかったので子供はできませんでした。で、そのご主人公の思いつきで知育玩具あたえたら戻りました。ちゃんちゃん。
ありがちだけどせめて愛の力とか言えよ。
10、ソフィア・リデル=ハート√
誤植が1ヶ所
あー介護疲れた。せや、ラナの姉で良いや。おっぱい大きいし? 向こうから誘ってきたし? なルート。まぁラナの戻り方はこれが妥当かなぁ……と言う感じではある。
11、ラナ&ソフィア√
えっ、あ、そう。って感じ。「ふたりがそれでいいなら……」ってお前が甲斐性を見せろ。
12、ツクヨミ√
前半はまぁこれが正ヒロインですよねって言う感じ。
ロボットであることを生かしたプレイをするんだったら「妊娠しないので中にどうぞ」くらいは言えよ。
後半の逃避行もまぁ良いんじゃないかって感じ。「神様のような君」と「神様の君」が互いに神様でなくなったなかでどうするかと言う感じで。
ただ最後の復活をやるならちゃんとEDの後で再会しろよ。あと朝倉霧香のアフターケアも。
あと今期の夏和小は頭から落ちるノルマでもあるの?(ゆきいろのOPを見ながら)
総評
良くも悪くもライトノベル作家達が書いたんだなあって感じ。
朝倉霧香とツクヨミのルートだけやれば良いと思います。
追記 ツクヨミ√の不満
「最初から好感度MAX」であり「主人公の好みに120%合致する女」でありながら主人公はすぐに手を出さない。また作中のセリフにある「AIと恋愛をした例もありますが……」より、作中世界においても「AIと恋愛すること」は一般的な価値観でないと言えるだろう。なのだから「好き」の気持ちは疑いようのない事だとしても「恋愛対象としていいか」についてはもっと主人公の葛藤を描くべきだった。
もしくはツクヨミをひたすら「カワイイ理想の女の子」として描写することに徹するべきだった。
現行のシナリオにしても、最後オンライン上で再会しているが、アレは本当のツクヨミなのかとさえ言えてしまう。逃亡直前までならばC-AIに常時接続していたという点でツクヨミの同一性は保持されている。しかし逃亡開始後、P-AIに切り替えたツクヨミはC-AIへのバックアップデータがない。しかも主人公は「P-AIのツクヨミの方が、俺の近くにいる感じがする」とまで言っている。なのにP-AIでの行動中の一切がなくなったツクヨミは本当にツクヨミだったのか? 「ウエディングドレスを着てみたい」と思ったP-AIのツクヨミはいないのだ。同じ事を復活後のツクヨミに聞いても「統計的にウエディングドレスが……」としかならない。
そういう点では最低最悪のシナリオである。主人公からは同一人物に見えているのに、中身は別人。はじめからAIとの恋愛恋愛の先には破滅しかなかったのだ。
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