2020年4月『9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと』

 ぱれっとの新作、シリーズ4作目の『9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと』をプレイした。本当はシリーズまとめて一つの記事にしたかったが、アレでアレなので独立記事にした。ネタバレは考慮しない。(けど書くのが面倒だったりするので濁す)
 あとはあとから気づいたこととかあったら後から書くかもしれない。

結城希亜が夏和小でよかった。

 この<オーバーロード>による小説やマンガ、アニメではできない、ゲームだからできる表現手法というのはよくやったと思う。でもそれあるんだったらゆずソフトみたいにフローチャートでスキップさせてください。

結城希亜が夏和小でよかった。

 最初は『神様のような君へ』のツクヨミや、『サノバウィッチ』の綾地寧々に近い「バッドエンド」の気配を感じた。どういう意味で使ってるかは過去記事の追記呼んでください。

結城希亜が夏和小でよかった。

 ゆきいろで声を大にして訴えたいのはこの3点。

・ルーク

 OPが先行公開されたときから気になってはいた。キービジュからチェスが要素としてあるのは分かっていたが、「ルークしかなくね?」と。

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結城希亜が夏和小でよかった。

 そもそもチェスのルークという駒は、縦横にまっすぐ動ける駒だが、大事なのはそこではなく、「単独で敵キングにチェックメイトをかけられる」駒であると言うことだ。「条件さえ揃えば、無敵」

結城希亜が夏和小でよかった。

 もう一つの単独でチェックメイトをかけられる駒、クイーンは新海翔。しかし翔はジ・オーダーのアーティファクトだけ持っていないので不完全なクイーン。

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 そして天才的なのがこの場面。逆さまのルーク=クイーン。つまり最終決戦のあれ。(まあこの場合元の駒はポーンだけど)

結城希亜が夏和小でよかった。

・Squall

 これは歌詞と演出が天才的だった。ここだけ強制オート=歌詞のタイミングと作中演出がマッチしているってことでしょ。

「♪もう迷わない」
「♪ここからゆくよ」
希亜「待っ、てる、ね……?」
「♪行き場のない悲しみに」
(希亜、事切れる)

 ちなみに「ここ」は「ここのつここのかここのいろ」の事を指し示しているのはReAliZeの歌詞から自明。
 つまり「最初からだってやり直す」決意を示している。

結城希亜が夏和小でよかった。

・総評

 未だに「潮時」の意味を誤用する人っているんですね。あと「穿った見方」(作中だと「穿った言い方」だった)。
 でも気になったのはその二カ所だったのでセーフかな。
 そもそも僕は夏和小を聞くためにこのゲームをやったのでそういう点では100点満点中5000兆点みたいなゲームでした。

結城希亜が夏和小でよかった。

・追記

ちなみにこれの穴埋めですけど

「ゆきいろゆきはなゆきのあとの希亜が座ってる椅子の草の模様に意味があると思ったけど希亜が「花に興味を持たずに生きてきてしまった」って言ってるからむしろ意味がない事が意味なんじゃないかって結論に至った」

5月29日追記

 昨日、『ここのつここのかここのいろ』、『そらいろそらうたそらのおと』、『はるいろはるこいはるのかぜ』のOPEDがサブスク解禁されましたね。
 そこでフルバージョン聞いていて気づいたんですが、これはまだ続きますね。できることなら追加パッチと言う形にしてほしいんだけど……(ストレージボックスあるし)
 そらいろとはるいろのOPEDはそのまま曲が使用されているのに(OPは2番を剪定)、ここいろは『ReAliZe』、『ふたり』どちらも曲が組み替えられて使われてるんですよ。つまりストーリー上でも組み替えられたところがあるのでは? と。
 どうしてそう言えるのか? というのは至極当然の疑問。そこで全部の歌詞を見てみると「消えない雨の音」「そのときは泣いても良いから」「涙 雨に 錆びた思い」「涙も温もりになる」「こぼれ落ちた雫」「記憶の雨に」「泣きたいって日も」と「涙」と「雨」に言及をしてるんですよ。
 そう、「涙」と「雨」。ゆきいろを語る上で絶対に外せない要素があるではないですか──『Squall』
 ちなみに涙と雨が縁語と言うのは日本人なら誰でも知っているでしょうし、そう言われたら当然次の和歌が出てきますよね。

 花の色は 移りにけりな いたずらに 我が身世にふる ながめせしまに

 この歌が詠まれたのはどこ? 都
 雨はどこから降る? 天から
 花と言うのは当然桜のことなので、桜が咲く季節→春(春風)
 降るものと言えば? 雪(結城希亜)

そう言うことですよ。

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