ひそみ日記 単一の価値観ではないせぇーえき
サピエンス全史読み始めた。
読む機会をあぐねていた本のひとつ。
持ち歩きにくいから。
上巻を読んでいるのだが、しきりに、たとえば「原始人」というひとくくりは、動物ひとくくりでしかなく、それが全て同じ思想を持って、同じことを考えて、同じような行動をとったわけではないと説明されている。
ボノボのような集団もあれば、チンパンジーのような集団のかたちもあり、それぞれに集団のかたちは違うことが語られている。
人間は「目に見えざるものを集団で信じる」ことができたから、チンパンジーより大きな集団を作ることができた、とある。
私が好きなエピソードは、「集団内の女性」は「集団内の男性の精液の集合体(つまり複数の性行為の結果)」を産むとは長い間信じられていたため、乱婚が当たり前だった背景には、「信じる」の形が今の科学を「信じる」とはまた違うかたちで存在していたのだな。
私の好きなテレビドラマの主人公は「ゲイのパパたちが二人の精液を混ぜて、代理母に出産させた」という生い立ちを持つが、これが昔は女性の体内で行われていると「信じられていた」ところが好きだ。
一夫多妻制も乱婚も、コレを信じればできるんじゃないか?とは思うのだが、現代は科学の子!ばかりなので無理か。
ライオンみたいに「みんなひとりの子」みたいな方なら、ギリギリいけないかな?
狼の群れみたいにトップが決めるのは、令和には無理だろうな。
私はロマンチックをあんまり大切にしないどころか、血縁もあまり大切にしないので、誰の子でも「人類の遺伝子の船」くらいの気持ち。
ダーヴィン事変という漫画に出てくる「ヒューマンジー(チンパンジーと人間の交雑種)」が私の胎内から出てきたら、ちょっと考えるかも……。
人類的な「正しさ」は単一の価値観では語られないというのは、とても好きな考え方だなあ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?