第五人格白黒無常にはまってから買った本と読んだもの 01

 これは私が第五人格で白黒無常を好きになるにあたり、5年間集めた資料のうち、白黒無常まわりに……わりと近いところで関わってるんじゃないかな……と思った本をピックアップしてリスト化したものです。友達が最近無常を調べていることもあって、皆様のお力添えができればと思い、執筆しています。
2019年11月に最初の漫画をTwitterに公開してから、間に他の漫画や絵もかきつつ2020年4月に120ページの本を出す、というのは、我ながら恐ろしく前のめりだったなとおもいます。

調べた本の中には、私が漫画を描き終えてから集めたものもありますし、白黒無常と直接関係がなく、その他文学のためのもの、地域の違うものなども入っています。しかし、清代中国と一口にいっても長い期間があり、地方によってまったく文化、言語、生活習慣が違うものではありますが、清が宋、元、明から政治システムの根幹をほぼ引き継いでいることを前提とし、また、全体の雰囲気をなんとなくわかるためのものとして、こちらも載せておこうとおもいます。
ピンポイントの知識だけが載っている資料というのは探してもなかなか存在せず、えてして外縁から探っていかなければいけない場合があり、これは私にとっても皆さまにとっても難儀の部分でありましょう。

いずれにせよ、私の創作のスタイルは「関係ないものまで全部集めて、一つの架空の場所をつくり、そこで暮らしながら描いていく」といったもので、夢の中で遊んでいるようなものです。
私は中国に行ったこともなければ、中国について専門的に勉強したわけでもありません。なので、偏りがあったり、体系的でなかったり、先行研究をきちんと踏まえていない読み方をしているところもあります。そこはご容赦ください。

読書家の方々に比べれば些細な量ではありますが、私にとっては集めるのも読むのも大変な量であり、ざっと通しただけで読み切れていないものもあります。
ただ、リスト化するにあたり、それがどんな本かの説明も少しだけいれておきました。この中で面白そうな本がないかどうか、ちょっとご覧いただいて、楽しんでもらえたら幸いです。
また、書籍を集めるにあたり個人の人間ができる限りでの苦労があったため、有料公開することをお許しください。

あとこれは本題に入る前になんですけど

中国の死神

大谷 亨 著 青弓社

白黒無常のみで研究されたほぼ唯一の本。
おそらく第五人格をしている人で無常をやってる人は知らないひとはいないやつ。再販もされたようで、大変にめでたい。読みやすい!面白い!わくわくする!論文なんだぜ!びっくりするだろ!
白黒無常について調べ始めて最初にいきついたオンライン資料がこの元となった小論文であり、無常くんさんこと大谷先生には初対面の人間が不躾にもDMで問い合わせをした際にいろいろと教えていただいたり大変お世話になっていて、足をむけて寝られない。
謝辞を兼ねて、一番最初にご紹介させてください。

債鬼転生 討債鬼故事に見る中国の親と子

福田素子 著 知泉書館

日本にも類話の多い「借金をした人間が、お金を借りた相手を殺してしまい、その相手が借金をした人間の子供に転生して親から前世の取り立てをする」物語について研究したという、ありそうでなかった本。
無常の本があるのかないのかまだ知らないころに、探しにいった東方書店で見つけた。結果、直接は関係ないけれども読んでよかった。
本を買ったとつぶやいたら福田先生がきてくださり、今もちょいちょい会話してくださる。ありがたい。
何のご恩返しもできていないので、これも謝辞として述べさせてください

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これはおひねり⊂( ・-・。⊂⌒っ