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【僕らの唄が何処かで】

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#妄ツイ

長篇【僕らの唄が何処かで】① 西野七瀬

【春の手前、何もない生活】 ———————今日も疲れた。 筋肉が萎縮した後の慢性的な疲労…

Aene
4年前
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長篇【僕らの唄が何処かで】② 西野七瀬

【春の時間、木霊する愛情】 4月10日の今日、土曜日ということに気が付いたのは目覚めた時に…

Aene
4年前
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長篇【僕らの唄が何処かで】③ 西野七瀬

夜風と共に————— 高山一実は、大人のような聡明さと反抗期の子供を双璧にしているような…

Aene
4年前
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長篇【僕らの唄が何処かで】④ 西野七瀬

【夏の日、祭と僕と七瀬と】 そういえばこの夏は心境だけでなく、生活の環境も少し変わった。…

Aene
4年前
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長篇【僕らの唄が何処かで】⑤ 西野七瀬

今日の天気予報では曇のち雨。不運にも神頼みが必要な賭けをしたくなるほど邪魔をしそうな天気…

Aene
4年前
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長篇【僕らの唄が何処かで】⑥ 西野七瀬

【秋の日、余韻が絶つ風】 こんなにも秋の入り口を寒いと思った事は、17年間で初めてだった。…

Aene
4年前
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長篇【僕らの唄が何処かで】⑦ 西野七瀬

特別を経験すると、多岐に渡る違和感が強く残る。 京都はまさにその”特別”を普段に作り替えたような場所だ。実際は変わってしまった日本文化と文明の両立が京都の場合、風情に重きを置いてる。 日本の毒に近い都会の濁りは京都に来るだけで新鮮に思えて、真新しい景色に囲まれて些か疑問も生まれる。 『そうだ、京都へ行こう』 七瀬が言い出した旅の行き先は、こんな感じで節操ない雰囲気だった。 幸いにも宿泊券が使える宿が京都で見つかり、僕らの行き先は案外すんなり決まった。 京都に行って

長篇【僕らの唄が何処かで】⑧ 西野七瀬

空には巻積雲が靡いている。 それだけこの世界は、結局秋も忘れてはいない。 何回経っても、…

Aene
4年前
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長篇【僕らの唄が何処かで】⑨ -last-西野七瀬

【冬の日から春の手前へ、哀惜はこの胸に】 「………好きです、付き合ってください」 冬も意…

Aene
4年前