CALL ME.

端正で、あたたかみがあって、真面目なお菓子が作りたいなぁと思う。
しっかりエッジが効いてて美しいもの。

自分は他人の手作り菓子を少し敬遠しがちな部分があるし、完璧主義な性格も相まってあまり自分が作ったお菓子を手渡すことはしなかった。
一応プロとして働いた時期もあったけど、一般的なパティシエに比べると経験不足実力不足な自覚は充分にあったので「自分からわざわざ人にあげるほどのものじゃない」「押し付けがましいことはしたくない」という気持ちがずっとあった。
「この程度のものなのに…自信があるのね。」などと思われたくなかったことも告白しておく。(自意識)

趣味でつくるお菓子はほぼ全て家族と食べた。
その環境だけで充分ありがたかったし、開業を強く勧められても別に謙遜でもなく興味がなかった。
差し障りなく遠慮したし、「素人は黙っとけ〜」なんて顔に出してないですよ、全然。
リスク背負って開業なんて嫌だ嫌だ、会社に雇われたい〜というのが本音。
でも。
何がきっかけだったろう?
最近、自分のブランド、店を持つことへの欲が0から0.1くらいになった。
もちろん資金、覚悟、体力、全てが皆無だしこんな体調なので何かを始めるわけではないけれど。
ただお菓子をつくること、身近な人に食べてもらうことは可能だよなと。
これまでの控えめな気持ちより一歩進めて。
すこしだけ図々しくなって。
気にしてた材料費にももうすこし寛容になって。
単純に勉強にもなるし、正直欲を言うと何かに繋がることもあるかもしれないし。ハハハ。
長年使ってなかった型や器具も使えるように整理したよ。
幸い食べてくれそうな友人も家族もいるので甘えさせてもらう。

手始めに先日、祖母の依頼を受け遊びにくる親戚のおばちゃん達にマドレーヌとブールドネージュを焼いた。
良い経験になった。
(そして莫大な材料費をもらい複雑な気持ちになったのでもあったが。)

作りたいお菓子まだまだある。
秋はいいね。
いつか、自己満足でラベルとかロゴとかつくれたらな〜とこっそり思ってる。
実は名前も決めている。(誰にも言ったことはない)
もしもあなたに会ったとき、気まずそうに差し出してきたら、よければもらってやってください。

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