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風のように消えていきたい 【43/1096】

自己紹介にもかいたが

風のようにきえていきたい

自分の意識も体も かぜに流され

さらさらと溶けるように 

消えていけたらいいのにな

残りは小さな光の玉 魂だけになりたい

魂に意識はなく 戻りたいところへ行くだけ

光のソースへふらふらとひき寄せられ

一体化するのだ

わたしの光の玉は いちどよそへ飛んでった

消えた人とどこかへ行ってしまった

消えた人が寂しくないようになのか

消えてなお しつこくともにいたいからなのか 

後者かな 愛という名の執着

もう戻ってこなくてもいい あげるよ

わたしはなくても大丈夫 なんとかなる

きみのそばにいたかったから

せめて魂だけはいさせてほしい

しかしながら それは突然返された

変な話でしょう でもね感じたし聞いたの

「返すね あなたのだから」って

いらなかった?しつこかった?暑苦しかった?

でも 返された光を感じられて嬉しい気持ちもあったよ きみと交流できた気がして

いろいろ見える友人には

「うん、すこし戻ってきたね

前は空っぽだったから」と言われた

ぐるぐる螺旋のように 同じような場面に出くわす

まだたまに空っぽのルーティンがやって来る

前とはちがうけれど 喪失と無力感

自分はなにもできなかったと思うことが多い

なにも達成できないまま生きていくのか

ならば かぜになりたい

そよぎ 吹きつけ 遠くへいきたい

透明になって消えていきたい

そう思うと 散骨っていいよね

散らばって空になっていくようすが

うらやましく感じる

(不謹慎ごめんね)

色即是空なのなら いまもまた空なり

すでに空なら かぜのようなものか

すでにかぜになれているのかもしれない