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【681/1096】思い返し

きみが家で笑わなくなったことを
もっと深刻に考えるべきだった
だんだん言葉すくなくなり
今思えば変だったのに
その頃の写真の感じも
今にして見てみれば変だった
今思えば…なんてもう遅い
後悔しない人はいないのは
わかっているけど
深みにはまるとやめられない
なんで と思わずにいられない

思ったところで
事実は好転しない
それをくり返しくり返し
頭にたたきこむ
変わらないこと
捉え方で変えられること
変えられなかったことは
変えられなかったんだと自認すること
いろんなことを自分に課す

子どもを育てる
ということを甘く考えていたのか
ひとり目で慎重に過敏に
なりすぎていたのだろうか
きみは神経質なところがあって
手をかけてはきたと思う
育つにつれて あれやこれやと
悩みながらも手をかけることが多く
そのことを気にしてきた
普通のことが普通にまわらない
まわりも同じようなことを言っていたし
子育てなんてそんなものだろうと
そのうち落ち着くはずだと
おおらかに ゆるやかに
思っていた部分もある

完璧な子育てなんてないけれど
振り切るほどの子育てしていたとしても
そのことをまた
違った角度から責めるのだろうか
 
自責がなくなることなんて
一生ないんだろう
それが真実

どうしようもなかった
どうしようもなかったから
いま こうしているんだ
くり返しくり返し思い返す
どうしようもなかったんだ
と自分を説得する

同時に
どうしようもなかったのか?
ほんとに?
と 抗う自分とせめぎあう
しつこく いつまでも問う
無駄だとしてもやめられないよね
それこそ どうしようもない
途方もない

今日もありがとう
残された者の日々