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才能研究コラム

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株式会社TALENTの才能研究チーム「TALENT RESERCH CENTER」が運営するコラムです。 学術的研究(心理学や哲学、経営学などの分野)をもとに、「才能」について紐…
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#才能研究

行動が変われば結果が変わる、結果が変われば行動が変わる 〜学習理論への招待〜 #研究コラムVol.4

行動を継続する仕組み過去3回のコラムでは「欲求」と「動機づけ」について、学術研究の知見を才能研究とのつながりとともに紹介しました。欲求と動機づけは、どちらも行動の発生と深い関連があるものです。しかし、才能を考えるにあたり、単発の行動を考えるだけでは限界があります。「筋肉をつけたい」という思いのもとにトレーニングをしたとしても、1日だけでは効果がなく、2日、3日と継続することで行動の成果が形となってきます。今回の研究コラムでは、こうした行動の継続と深い関連がある「学習」をテーマ

「自分からやる」内発的動機づけを追う #研究コラムVol.3

動機づけ、内から出るか?外から来るか?前回のコラムでは、どのような欲求によって支えられているかによって、動機を1次的動機と2次的動機に分ける分類を紹介しました。動機づけに関しては、他の軸を使った分類も提唱されており、そのなかでもよく知られているのが「内発的動機づけ-外発的動機づけ」という分類です。 私たちの日々の行動の中には、明確な目的や具体的な報酬がないものがあります。たとえば、ソファにねそべりながら動画を見たり、キャンプに出かけて焚き火をしたりといった行動は、金銭的な報

動機づけのフロンティアへ #研究コラムVol.2

前回のおさらい前回の研究コラム「才能研究の出発点」では、「欲求」をテーマとし、その分類や才能を考えるうえでの位置づけ、欲求を起点に才能を考える利点などをお届けしました。 簡単に前回の内容をおさらいしましょう。 株式会社TALENTのTALENT Research Center (TRC) では、才能を「動機づけられた、自分が価値があると認めている行動や思考」と定義しています。この定義にしたがうと、才能は「何かをしたい、せずにはいられない」という欲求を起点とする行動や思考で

才能研究の出発点 #研究コラムVol.1

さあ、「才能」を研究しようこのメディアでは、株式会社TALENTのTALENT Research Center(以下、TRCという)で研究している「才能」について、学術的な観点から理解を深められる情報をお届けします。具体的には、現代社会を生きる人間にとって「才能」とはいったい何なのか?ひとりひとりが才能を発揮するためにはどのような実践が有効なのか?といった問いに対して、心理学や哲学、経営学などの分野から、関連する学術研究を紹介していきます。 一言で「才能」と言っても広い意味