自分に向き合うときの2つのスタイル #研究コラムVol.9
自分の内面や存在意義について思索をめぐらし、ときに悩み苦しむ営みは、古来より人類の間で行われてきました。歌詞や文章が「痛みの作文」と呼ばれることもあるように、内省や自己探求は苦しみを伴いながらも、芸術や哲学的な考察に昇華することも少なくありません。
これまでの研究コラムでお届けしてきたように、「才能発揮」は自分自身の欲求や経験と不可分なものであり、発揮の仕方を考えるにあたっては、自身に向き合い内省する営みが必然的に伴います。その過程では、前回のコラムで取り上げた理想自己と現