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漢字教育で会社実務を教えるってナニ?

漢字検定の勉強では、主に中学生や高校生が学ぶ3級、準2級、2級でも、ビジネス用語のような熟語など、数多く出てきます。

出題されるから読み書きを覚えるでしょうけど、意味まではわからないことも多いでしょう。これはオトナの役割です。しかし、学校の先生だけで会社実務に応じた知識の伝達は、難しいのではないでしょうか。それでは、せっかく言葉を覚えても、意味が分からないまま詰め込むだけになるので、結局「やっても意味がない代表の検定」みたいになってしまうのです。

たとえば3級あたりで、「請求」という熟語が出てきたとします。教え方として「支払って下さいという意味です」だけだと、不十分です。やはりここは会社などに入って、経理を始め、総務方を経験した人の方が難なく教えられるわけです。

また、「請求」という言葉がどの程度の頻度で使われるのか、どんな場面で使われるのか、他に並行して使われる熟語がないかを絡めて、必ず後で無駄にならない知識にしていきます。特に、社会人新人時代から、当たり前のように飛び交う可能性のある言葉は、講義中にできるだけ取り上げるようにしています。

会社の実務を教える例として、会社の事務の一般的な流れで「領収書、見積書、納品書、請求書」の登場する順番はどうなると思いますかと考えてもらいます。それぞれの意味も一言で答えられたらベストですが、中学生や高校生(もしくは大学生でも)なら分からなくても結構です。

本来は検定試験での得点力向上や、国語力の向上が目的なので、これら会社の実務の解説はあくまで副次的に留めますが、読めるだけ、書けるだけを目指すという指導ではなく、子どもたちにとって血肉なる知識の醸成を目指します。

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