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リスク誤認は市民の正しい行動変容につながらない ~人流抑制の落とし穴~

◎マスクして50cm以内の会話 リスク高まる 富岳シミュレーション
 2022年2月2日 NHK NEWS WEB
 
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220202/k10013463681000.html

オミクロン株でも、マスク着用+1m以上のソーシャルディスタンスなら、会話しても感染確率は0%(富岳の飛沫感染予測) コロナ・リスク低減のポイントは人流抑制ではなく、①マスク着用、②手洗い、③消毒、④距離を適度にたもつこと。 一昨年2月から変わっていない。

◎「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防法について」
BLOGOS 山崎 毅(食の安全と安心)2020年02月19日
https://blogos.com/article/437209/

新型コロナ予防のポイントを伝えるリスコミでは、感染リスクの形態を理解したうえで、どの対策が優先順位が高いかを判断することが重要。一昨年の流行開始当初に人流抑制やステイホームを叫んだ専門家は、そこがわかっていなかった。ヒトと接触しなければ感染しないのは当たり前。

◎リスク誤認がある限り、市民の正しい行動変容は起こらない
 ~誤ったメッセージによる感染抑制効果は限定的~

  BLOOGOS 山崎 毅(食の安全と安心)2020年12月20日 
https://blogos.com/article/505065/

移動制限・外出自粛・ステイホームでは、「津波のリスクが大きいから引っ越しなさい」というのと同じ。ヒトが集うことを大前提として、どんなリスク対策が有効か、経済損失リスクや価値損失スクを脅かさない範囲で、市民が取り組みやすく、もっとも効果の高い対策がよい。

そう考えると、優先順位が高いのは①マスク、②手洗い、③消毒、④ソーシャルディスタンスになるはず。飲食店や宿泊施設などがすべき対策は、市民がどうこういう問題ではないので、お店を選択するとかテイクアウト・デリバリーにするという対策しかない。

海外でもロックダウンやワクチンを義務化したところは、感染対策がうまくいっているとはいえないのは、上記のようなリスク誤認を招く政府からのメッセージのせいだろう。

富岳のデータを見れば、どのような新型コロナ予防策が有効かは歴然としており、洞察力のある専門家なら、市民がとりくみやすい対策から薦めるのは当然だ。人流抑制ばかりを強調した専門家も、早くそこをあらためてほしいところだ。

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