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アウトライナーと仲良くなるためのいくつかのポイント

最近、仕事上の知り合い(仮にJさんとします)から「アウトライナーは使ってるし便利だと思うけど、今ひとつなんだよね」という相談(?)を受けました。

「なんだか息苦しくなっちゃうことがあって……」

どの辺が息苦しいんですかと聞けば、「論理構造や粒度の統一性を保たなきゃならないというプレッシャーがあるのかも」ということでした。

「アウトライナーで扱うアウトラインは論理的である必要はないし、粒度を保つ必要もないんですよ」という話をしたところ、Jさんは大変驚いていました。「論理構造や粒度の統一はアウトライナーを使う上でいちばん重要なことだと思っていた」と言うのです。

実はこれは多くの人に共通するアウトライナーに対する誤解のひとつです。「誤解」が言い過ぎなら「アウトラインという言葉に引っ張られたイメージの偏り」とでも言えばいいでしょうか。「アウトライナーで操作するアウトライン」と「最終的な成果物のアウトライン」を混同しているわけです(むろん「間違い」ではありません)。

Jさんの誤解も含めて、「意識しておくとアウトライナーとの付き合い方がちょっと変わるかもしれないポイント」みたいなものがいくつかあります。技術や理屈以前の、文字通り「意識の持ちよう」といってもいいようなものです。

そのうちのいくつかを紹介しましょう。

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