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ライフ・アウトライン実践0-3 ライフ・アウトラインの機能と構造

前回の記事はこちら。

「ライフ・アウトライン実践」では、ライフ・アウトラインを道具として使いこなすための具体的な「使い方」を解説します。最終的にはどんどん変えていってオリジナルのライフ・アウトラインにしていってほしいのですが、そのままでも充分に強力なので、まずは解説を参考にそのまま使ってみてください。

ライフ・アウトライン各パートの機能

ライフ・アウトラインの構成をもう一度確認しておきましょう。繰り返しになりますが、これは私(Tak.)自身が実際に使っているライフ・アウトラインを元に汎用化したものです。ついでに言えば、人生史上最高に忙しくてすべてが破綻に瀕していた時期に自分を救ってくれた経験を生かしたものでもあります。

ライフ・アウトライン
 DO-DAYS(日々のDO)
 DO-ALL(すべてのDO)
 LIFE-AS(関係)
 LIFE-BE(自分)

ライフ・アウトラインは4つのパートに分かれています。それぞれが4つの「機能」を表しています。それぞれの概要を見ていきましょう。

DO-DAYSの機能は日々のDOを考えることです。DOというのは「行動についての思い」です。ライフ・アウトラインの中ではデイリータスクリストに相当する部分ですが、ずっと幅広いものです。DO-DAYSは他にも思いついたことや出来事を書きとめる機能(メモ)、GTDで言うところのインボックス……などの機能を兼ねています。キャッチされた思考は、ライフ・アウトラインの中を動き回り、適切な場所に位置づけられることになります。

DO-ALLの機能は抱えているDOの全体像を考えることです。一般的な用語でいうとプロジェクトリストに相当するでしょう。DO-DAYSでキャッチされた「やりたい」「やらなくては」という思考のうち、即座に実行されなかったものはALLに移動し、その中でシェイクされ、その姿を明確にしていきます。DOの発酵槽のようなものです。

LIFE-ASの機能は他者との「関係」について考えることです。人間関係や社会の中での自分、と言い替えてもいいでしょう。DO-DAYSでキャッチされた「関係」についてのさまざまな思いや気づきがLIFE-ASに移動し、シェイクされ、明確になっていきます。そしてLIFE-BEと合わせて実行するDOを選択する基準になります。たとえば「ミッション」などと呼ばれるものは、ここに含まれるはずです(でも、それだけではありません)。

LIFE-BEの機能は「自分」について考えることです。自分は何を思い、何を望んでいるのか、ということです。DO-DAYSでキャッチされた「自分」についての思いや気づきはここに移動し、シェイクされ、明確になり、LIFE-ASと合わせて実行するDOを選択する基準になります。たとえば「価値観」とか「夢」などと呼ばれるものはここに含まれるはずです。

4つの機能、1つのアウトライン

「4つの機能」と書きましたが、4つの独立したアウトラインがあるわけではなく、あくまでもそれぞれが作用し合うひとつのアウトラインです。

「DO」がつくパート(DO-DAYSとDO-ALL)でDOを受け止め、選択し、切り落とす。当たり前ですが、すべてのDOをやることはできないからです。「タスクを管理する」ことだけを考えていると、その視点が抜け落ちてしまいがちです。

何を残し、何を落とすか。その選択基準は「LIFE」がつくパート(LIFE-BEとLIFE-AS)の中で考えてある。基準は固定されたものではなく、日々の生活(つまりDO-DAYSの結果)からフィードバックされ、更新される。

そんな構造になっています。

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