見出し画像

移行期間4~8週目

前回、noteを書いてから1カ月が過ぎた。ここ1カ月の大半は東京で慌ただしく過ごし、ようやく京都へ戻ってきた。

祇園祭にも間に合った。

東京では、なるべく多くの街へ出歩き、多くの人と会い、新しいカルチャーに触れるようにして過ごした。自分の感性を信じて、赴くままに行動をする。それは、なかなか日常生活で許されることではない。特に仕事が休みだったわけではない。もちろん、真剣に仕事をしていたが、捉え方が過去の自分と異なる。正解を探すわけではなく、正解を作っていく仕事。それは、手触り感があり、難易度も高いが、面白い。そんな楽しい出会いがいくつもあった。

やっぱり、ベタに東京タワーを見たくなってしまう。

思い返してみると、前回の大きな移行期間は2018年だった。大企業の仕組みから抜け出し、広い世界をもう一度体感しようと1カ月ほど海外で過ごし、未上場だったベンチャー企業へ飛び込んだ。おそらく、自分の中で正解を探していたんだと思う。そして、それは2024年の今、振り返ってみても正解の選択肢だったといえる。そのくらい、貴重な経験と多くの出会いとキッカケをもたらしてくれた。

今年の夏が終わると35歳。いい加減「正解」を探すような生き方とはケジメを付けていく必要がある。なんとなく、足掻きながら日々邁進していくのが、心底、性に合っていると気づくまで、ずいぶん時間がかかった。

昨年末に「終わらせるもの」について考えてから、だらだらと、ゆっくりと先について考える自分のことを認めた。

「早く、早く、早く、結論を出して行動するのが正解なのだ」

それは、家庭環境によって身につけられたものだというのも、この移行期間中の実家の滞在で分かった。(とにかく、実家では時間の流れが早い。)まだ、自分の意識にある正解を探そうとする感覚を消し切れていない。正解なんてなく、自分で決めて、正解にしていくしかないシンプルな話なのに、その癖が抜けない。

キャリアコンサルタントとして6年活動してみてわかったのは、この正解を粘り強く探せる「癖」が非常に活きた、ということだった。個人営業がキャリアとして長かった影響か、個々人が考えている悩みの種をつかむのが人一倍早く、かつ、粘り強く「正解」を探せるので、結果的にその人に合わせた「正解(のようにみえるもの)」を見つけてきて、提案することができたのだ。伝える能力も営業現場で磨かれていたため、見つけてきた「正解(のようにみえるもの)」を売り込むこともできた。

それが果たして「キャリアコンサルティング」だったのか、と言われると怪しいが、仕事としてそれが求められていたのだ。(自分の紹介した人材はほとんどが企業に定着した。これは6年間やってみての、ちょっとした自信と誇りになった。)

ただ問題は、自分にもこれを当てはめてしまっていたことだろう。正解(のようにみえるもの)を自分自身に売り込んでいた。ただ、それは、終わらせるものを特定して、自分の感性に従ってみたときに、あまりにも認めたくない現実だった。見えてしまったものは仕方がない。そうして移行期間に入った。

色々手探りな中ではあるが、8月を最後の移行期間と位置付けてみた。ラスト1カ月、そして35歳のスタートを気持ちよく迎えるための調整を続けてみる。そんな風に柔軟に考えられるようになった自分を今は褒めてみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?