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自助自立

今週、五山の送り火があったが京都に住む前は、このイベントはどこかのお寺か、市が主導して行なっているものだとばかり思っていた。

実際はそれぞれの担当地域が主体となって、それぞれの火を継承しているらしい。テレビの中継では、今年から送り火に関わることになった高校生が紹介されていた。新しいことを始めるだけでなく、伝統を継承していくことを、若いうちに決めるのは、窮屈ではないのだろうか。何にせよ、続けていくことは尊いことだと、京都に住んでいると思うことが本当に多い。

今月末で34歳になるが、この年齢にもなると、残りの人生で自分は何を継続していくのだろうと、ふと考える。また、何を継続したいと思っているのか、欲求に向き合っている。日々の生活はある。面白いと思えている仕事もある。色々考えたけど、好きな場所にも住んでいて、足りないものを考えればきりがないけれど、足るを知る術も、今を楽しむことも、面白がる術も幸い手に入れることができた。

欲しいものを内省して考えてみても出てくるのは、いつも自分の延長線上にある選択肢で、それをまるで、自分の欲しいもののようにセルフマネジメントして、気持ちを動かすこともできる。そのくらい大人にはなった。それでも、ちょっとした人生のカンフル剤の足しになるだけで、これを繰り返している限り、このよくわからない悩みは続くんだろう。

だとすると、今の自分に必要なものはライフワークであり、義務のようなものなのだろうか。使命感や正義感といった、ぶれない何かだろうか。五山送り火に関わることを決めた高校生に、強く感銘を受けたのはそんなところからなのかもしれない。

逃げられない状況、そこから生まれる人間関係やイノベーション、事業が育っていく過程とその先に見える景色、外からの見られ方の変化・・・想像すると色々広がってくる。

未来の自分を助けるためにこれを書いている。
夏の終わりまでにはもう少し時間がある。
もう少し。

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