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◎百足の草鞋/逆転!京阪怪獣誕生編


 この『百足の草鞋』は今までに自分が経験したお仕事のお話などを面白おかしく書こうと思ったのですが、どうにも怪獣寄りになってしまってます。それは柔道漫画と思わせて実は野球がメインだった『ドカベン』のようです。いや、もともとはあの引っ越し騒動の顛末を残したかっただけ、なのですが。



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 2015年の京都みなみ会館、というか『超大特撮大怪獣大全集』後半戦、まずは去年に引き続きオールナイト興行『京都怪奇映画祭NIGHT2』から。今回は『吸血鬼ゴケミドロ』『怪談せむし男』『リング』という新旧ホラーにトークイベントの司会、山田誠二監督による短編『妖奇怪談全集・恐怖に叫ぶ6人の女』『怪談憑きまとい』そして『帰ってきたウルトラマン・残酷!光怪獣プリズ魔』『ウルトラマンレオ・レオ兄弟対悪霊宇宙人』という怪奇色の強めのウルトラ作品という長短合わせて計7本。ウルトラは16ミリ上映というのも今となっては珍しくもあり、懐かしいです。ゲストは『ゴケミドロ』主演の吉田輝男氏。

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 通常上映は『ガメラ対深海怪獣ジグラ』『ゴジラ対ヘドラ』の公害をテーマに扱った2本立て。

 映画が始まる前から娘が呪文のように『くじ、くじ』と言っていたので、恒例の怪獣くじを引かせてみると相変わらずの強運。(ブログより)

 うちの娘は物販コーナー恒例怪獣くじで、かなりの高確率で当たりくじを引くことが多く、個人的に『ゴールデンアームボンバー』と呼んでました。

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9月は京都うずまさ映画祭のプログラムで上映された『柳生一族の陰謀』を見るためにみなみ会館へ。2014年に『大怪獣……』が始まってから怪獣以外の映画をみなみ会館見たのはこれが初めてかもです。そしてその年みなみ会館で見る二度目の千葉真一。


 松方弘樹は『ほひょひょひょ』、成田三樹夫は『ハーーーー―』、そして千葉真一は『ンニィヨス!』と奇声人間大集合でもあった。(ブログより)

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 そして翌日は恒例『第五回権威なき怪獣映画クイズ王決定戦』。いつもお世話になっている寝屋川キャスト社にぎゅうぎゅうに詰められた観客40人! 狂ってる!(ブログより)

 ということで、寝屋川の怪獣クイズ二度目の参加。昨年以上の人の入りで酸欠状態だったのを覚えています。


 今年は知識よりもとにかく絵を描き、歌い、そして踊ることが多かったような。そんなわけで誰が優勝しようがしまいがどうでもい、まさに『権威なき』イベントである。

 第二部の最近の怪獣事情について語るイベントまで含めると、約9時間近くの長丁場。登壇者もだけど、お客さんにも拷問のようなイベントだったのでは、と思うのです。

 そしてその翌週、大阪怪獣談話室にて『ババジラジオ』が始まりました。これは何か?

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 ということで大阪怪獣談話室、超大怪獣テコ入れ企画として、私とキャストF氏がラジオ番組の体で、怪獣やまるで関係ない話をだらだら喋るというもの。無観客という設定ながらもこんなイベントにお金を取って人に見せるなんてどうかしてると思いますが、不思議なことにこれもまた月一ペースで今も続いているのです。なぜか人前で喋ることが多くなってきました。

 まるでどうかしているイベントの後、みなみ会館の9月の上映は『モスラ』『ゴジラモスラメカゴジラ東京SOS』のモスラメインの2本だったのですが……。今更ですが、『超大怪獣……』は月に一度週末の土、日曜日に行われるので、どちらか都合のいい日を選んで足を運んでいたのです。今月は日曜日に行こう、とSNSを見ていたら、何やらおかしな呟きがちらほら。どうやら『モスラ』の後に『東京SOS』ではなくその前作『ゴジラ×メカゴジラ』が上映された、ということなのです。経緯は省きますが『モスラ』も機龍二部作も同じ世界観で、どちらもその日ゲストの手塚昌明監督の作品というのが不幸中の幸いでした。これは大変だなあ、と思いつつ、心のどこかで『いいのか?』という声が聞こえてきました。そうだった、毎月配布する新聞にはももちろん『東京SOS』の解説を書いていたのです。ならば、とダメ元で、それこそ『日本のいちばん長い日』のクライマックスのように、ばらまいてもいいから、という思いで急いで『×メカゴジラ』の記事を書きましたが、諸々の事情でこの原稿は未使用になりました。のちに『ゴジラ誕生祭』で『×メカゴジラ』が上映された際の記事に、ここから文章をかなり流用したような気がします。



 今回は『モスラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ東京SOS』の言語学者・中条真一サーガと行く予定だったのですが、色々あって『東京SOS』は『ゴジラ×メカゴジラ』にチェンジ! いずれもしてもゴジラが見れるからいいや、それにこの二本もきちんと世界観が繋がってるわけだしね。

 今回も子供連れで挑んだわけですが、モスラ好きな娘はいいとして長男が『ゴジラの負ける映画は見たくない』というこだわりぶり。なので、一本目を見た後、ロビーで待っておりました。キャスト社さん、みなみ会館さんのお気遣いをことごとく断るその姿勢は頑固、というより『武士か、お前は』だったそうです。ご迷惑をおかけしました。(ブログより)

 子供らはそれなりに楽しんでいた様子でした。

 そして『東京SOS』は来月のリベンジ上映会へ……そう、10月は怒涛の三本立てになるのです。
 思いがけず機龍シリーズが見れる歓び。ハプニング転じてサプライズであります。(ブログより)

 急遽『東京SOS』を来月のプログラムに組み入れる、みなみ会館吉田館長の思い切りの良さ、機転の速さ、映画愛にしびれました。




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そして翌10月。有言実行『東京SOS』のリベンジ上映に通常プログラムの『宇宙大戦争』『ガンマ第三号宇宙大作戦』の宇宙SF二本立て。昨年に引き続き、秋の京都は宇宙SFというのが定番になりつつありました。

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 11月は、東京で行われていたゴジラ誕生祭がついに京都へ。しかも、その前に『帰ってきたウルトラマン』ブルーレイ発売記念イベントということで……。

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 上映の前には団次朗、西田健両氏を招いてのトークショー。団氏はユーモラスに、西田氏の『当時、公害を作っていたのはスポンサーでしたから』という発言が興味深く、あえてそれに立ち向かったのが今回上映される『ウルトラ特攻大作戦』とのこと。

 そして、大岡新一円谷プロダクション社長、さらにさらに、スーツアクターのきくち英一氏、さらには本物、ウルトラマンも登場! ウルトラマンの変身前と変身後、その生身がそろうという豪華すぎるサプライズ。さっと壇上に駆け上るウルトラマンのかっこいいこと。さらにはきくち氏との息の合ったスペシウム光線に、ウルトラブレスレットポーズ。ああ、何度も何度も見てるのに、これほどウルトラマンがかっこいいと思ったことはない、かもしれない。

 上映作品は『ウルトラ特攻大作戦』に『怪獣使いと少年』『星空に愛をこめて』の、団、西田両氏の活躍エピソードからチョイス。バリケーン、ムルチ、グラナダスにケンタウロス星人が最高の画質で甦る。(ブログより)

 手抜きですが、とにかくすごいゲストの数でした。8月に16ミリ上映した『帰ってきたウルトラマン』が今度はデジタルの高画質で『帰ってきた』というのも不思議な感じです。

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 そしてゴジラ誕生祭『メカゴジラの逆襲』『ゴジラVSデストロイア』『ゴジラ×メガギラスG消滅作戦』という昭和平成ミレニアムからのチョイス。ゲストは高山由紀子氏、藍ともこ氏の『メカゴジラの逆襲』脚本、主演コンビに平成ゴジラコミカライズの坂井孝行先生も飛び入り参加。休憩時間はトイレと通常物販、それときくちさんのポスター販売という3つの行列ができいました。人を裁くのが大変で、スタッフ女史に『たすけてぇ』と、行列整理の手伝いをしました。文化の日の前日、京都はウルトラにゴジラという怪獣の坩堝のような空間になっていました。

 そして12月……。ここでまた転機のようなことが起こるので、それは次回にて。

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