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便りがあるのは元気すぎる証拠、香港映画大爆発

 緊急事態宣言中、大阪の映画館は休業状態でしたが、その間にもどんどん新作が公開されていました。そして6月、休業要請が緩和され、映画館は平日のみ営業可能となったのですが、いざ蓋を開けてみると、他府県ではすでに公開中で、もうすぐ終わってしまう映画もある。まあ、そうでもしないとサマーシーズンの映画の公開に支障が出るからね。でもそれはあまりにもあまりな仕打ちではないか? 二週間もたたずに上映終了なんて、まるで不入りで打ち切りになったみたいじゃないですか。そんなことを考えながら、先週大阪でも上映が始まったものの、今週でもうおしまいの『プロジェクトV』を見に行きました。

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 今も現役バリバリのアクション俳優ジャッキーチェンの新作がこんな扱いを受けるとは。ジャッキー率いる民間警備会社が、誘拐されたVIPの娘を奪還すべくロンドン、アフリカ、ドバイと世界を飛び回る、近年のジャッキー映画らしい、ワールドワイドな展開に、いつもながらのムチャアクションが冴えに冴えまくる。とはいえ、主なアクションは若手俳優に任せ、ジャッキーは一歩下がって、主に後方支援というのも最近のパターン。でも、細やかな手技や小道具使い、痛かったり熱かったりしたときの、顔をゆがめ大げさに手を振る、ジャッキーリアクションは健在。

 ロンドンでのキッチン功夫合戦をきっかけに、アフリカではライオンに襲われ激流に飲まれたり、中東某国では戦争映画並みの激しい銃撃戦、そしてドバイでは障害物虫のぶち壊しカーチェイスと、アクションも舞台に合わせてぐるぐると変わる、回転寿司状態。ストーリーはごく単純で、これでもかと客を飽きさせないサービス精神の塊のような映画。最近とみに増えたCGも惜しみなく使い、アクションに華を添える。人間ホバークラフトとか巨大ドローン爆撃機とか、SF映画みたいなガジェットをしれっと出すけど、それもアクションの彩に過ぎない。どんな手段を使ってでも見せたいものはアクションなんですよ!

 クライマックス、水族館が併設される巨大ショッピングモールに飛び込む黄金の高級車にパトカー、屋内だろうがお構いなしにマシンが走る! これで半ケツの美女がいたら、完全に望月三起也の漫画である。

 アクションの連続攻撃で目くるめく二時間。獅子舞踊りにサプライズ誕生日会、ラストのジャッキーの歌と、いつかどこかで見たようなジャッキー要素もちらほらと見える。まるでジャッキー集大成のような映画だけど、でも本人はまだまだ映画を作るんでしょうね。派手なアクションは控え気味だけど、60超えてもまだ足が頭の高さぐらいまで上がるし。

 世間がまだまだごたごたしてる中、何もかも忘れて見るのに持って来いの一本でした。

 


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雑多な作家で、雑家業&介護職。ラノベ『真田十勇姫!』『バカと戦車(タンク)で守(や)ってみる』他色々。京都みなみ会館『超大怪獣大特撮大全集2020』のうろ覚え新聞は毎月配布中。『シン・ゴジラWalker』執筆。