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受け継がれていく特撮の遺伝子な週末
恒例、九条シネ・ヌーヴォの超大怪獣……も三回目。
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今回は『特撮美術監督 井上泰幸の仕事』と銘打ち、井上氏が手掛けたメカが活躍する『緯度0大作戦』『惑星大戦争』の二本立て。そして、両日ともにトークショー。京都時代から、同じゲストで2デイズということはあったものの、二日とも聞き手を引き受けるのは初めて。さて、どうなるか。
ゲストは東郷登代美さんと島崎淳さん。東郷さんは井上氏の姪御さんで、東京で開かれた『井上泰幸展』はじめ、井上氏の業績を後世に伝えようと奔走されており、島崎淳さんはそのアーカイブ担当で、井上氏が残された莫大な資料を整理、展示、さらに撮影等々と八面六臂のご活躍をされている方。このお二人に井上氏のお話を聞くのですが、事前に上映作品を見てトーク内容をだいたい決めておいて当日打ち合わせ、そして本番へ……というのがいつもの流れ。
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ちなみに『緯度0』は今まで見た中で最も綺麗なプリントでした。比較的状態のいい『惑星……』がやや退色気味。
さて、打ち合わせを済ませてトーク開始……ぽんぽんと東郷さんの口から速射砲のように飛び出す特撮秘話の数々! 打ち合わせと違うけど、こっちも面白い! ヘドラのデザイン、ラドン岩田屋ミニチュアのこと等々、あっという間にトークは終了。特撮美術監督は一体どういうポジションなのか、その中で井上氏はどのようなことをしてきたのか? がよくわかるトークでした。最後にはプレゼント付きじゃんけん大会も。さらに物販&怪獣談話室タイムの際もお二人のトークが続くのでした。
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そして上映&トーク二日目。早めにヌーヴォに来て朝イチ上映の『河内山宗俊』を見たのですが、それは次の機会に。前日の様子から、綿密な打ち合わせは不要かと思い、リラックスした雰囲気で始まるトーク二日目。やっぱり昨日と違うお話が次々と飛び出すのでした。東郷さん自身は特撮のことなど全く無関心、門外漢だったそうですが、ある時から井上さんに仕事にちゅいてのお話を浴びるように聞かされたそうです。井上さんもだけど、東郷さんの記憶力もすごい。そしてそれをサポートする島崎さん! まさにただの聞き役に徹した二日間でした。
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イベントも無事終了。
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でも終わらないのです、奇しくも東急ハンズ梅田店で開催中の『特撮のDNA展』で、井上氏が手掛けられたチヌークが展示
されているとのこと。これはさっそく行かねば、と翌日学校終わりに梅田へ。
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圧巻! 平成ガメラ三部作で使われたプロップの数々に魅入られ、会場奥ではガメラとイリスが対峙する! 京都駅で激闘を繰り広げた二匹が今度は大阪駅でも激突!
そしてチヌーク!
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もう何時間でもいたいぐらいの展示の数々。
会場外の物販コーナーには東京タワーとギャオスがお出迎え。
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作成のお手伝いをさせていただいたパンフレットとチヌーククリアファイルを購入。時間があればまた行きたい。
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そしてその帰り道。
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天王寺の湯処あべの橋へ。近くのアポロシネマで絶賛上映中
『スーパー戦闘純烈ジャー』
を応援しているということで、立ち寄った。
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『純烈ジャー』の佛田監督も井上氏の遺志を受け継ぐ人なのです。昭和から平成、令和と脈々と受け継がれる特撮の遺伝子をなんとなく感じながら、お湯に浸かるのでした。湯舟は広いし、サウナは熱い。最近は水風呂に入れるようになったので、銭湯に行く楽しみが増えたのでした。そして電気風呂に入ると、決まってL作戦で苦しみもがくガイラのことを思い出すので、これもまた特撮のDNAなのかな、と。
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