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あなごくん帰りに一杯どうだい?(公共交通で)

そろそろ年度末
みなさまいかがお過ごしでしょうか
年度末といえば官公庁や学校、本支店がある企業にお勤めの方は人事異動の時期でもありますね。人事異動と言えば歓送迎会。
今は無縁となってしまいましたが、前職時代(コロナ前)はそれなりに参加しておりました。意外と多いんですよねw


歓送迎会といえば

歓送迎会といえばアルコール
今は飲まない方も増えてきているかとは思いますが、僕はビール大好きです。できれば飲みたい。
しかし、飲むとなると北海道の田舎に住んでいるものにとって大変なのが・・・そう、車です。
(※ここでいう田舎とは、中心市及びその郊外を構成する市町村以外の街を指しています。)

僕の肌感覚で言うと、大体北海道の田舎では300m離れたところに行くとしたら車に乗るイメージあります。
実際に以前僕が森町をベースに作成した地図をみてみましょうか。

森町全体の人口分布

まずはこちら、全域。
ちょっと細かいんですが、人口が多く住んでいるところは暖色系、少ないところは寒色系で表したものです。これを見ると暖色系のところは森駅がある中心市街地部と、つどーるプラザさわら(道の駅)がある東側に少し見えますね。
では、最も人口が集中しているだろう森駅周辺にズームインしてみましょうか。

中心市街地

はいこちら。
さらに僕の前の職場でもある森町役場にピンを立ててみました。
さらには、このピンから、道路ベースで1km、2kmのところに大体の線を引いてみました。半径1km、2kmの歪んだ円ですね。
考えてみると大体この円の中に官公庁や企業も存在しているのではないかな?と思えてくるわけです。思えてくるというかきっとそうです。
町内の状況がわかったので今度は「距離感」について掘り下げてみましょうか。


田舎の距離感と都会の距離感。違いはあるけど・・・

我々のような田舎民だとあまり馴染みがありませんが、それでも不動産のサイトとかでよくみる「駅近物件」ってあるじゃないですか。大体これが「駅から徒歩10分」みたいな書き方されてると思うのですが、どうやらこれ、「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」っていうので80m/分というルール化されてるらしいです。てことは12分で1キロ。24分で2キロ。うん。大体そんなものでしょうね。
では次の画像をドン

これ2kmで24分

より住宅密集している地域(A)から割と離れた場所だけれどもまあまあ多くの会社とかありそうなところ(B)にそれぞれピンをたてましたが、これで2キロ。うん、歩けるな。特に森町民の方ならこの地図みたら、うん、まあ歩けなくは無いわなって感じ取れるはずですよね?ね?
で、これって、たまたまここにピンを打ちましたが、大体そんな悪くない距離感で住宅街から会社に行けそうな状況でもありますよね?

なんか、車の生活に慣れすぎちゃうと、それこそ300mですら遠いと思えちゃいますが、意外と歩けそうとなるわけです。

歩けるんですよ。歩かないけど。歩けはするんすよw(ヒグマの問題はありながらも)

飲みに行くことを考えながら公共交通とかを考えてみよう

で、何を言いたかったかっていう話になるのですが(やっと)、年度末・年度始め、ぜひみなさん、自分の住む街の距離感を改めて把握して、歩いて通勤して、飲んで(ヒグマに気をつけながら)帰ってみましょうって話です(笑)

「あなごくん帰りに一杯どうだい?」

は、実は公共交通機関が無い田舎町でもできます。
こう言うことを、普段からできるようになると、我々にとっての「飲食」の概念も少し変わってきそうです。
今だとどうしても、「飲む=車問題」が発生してしまい、「飲む」ことが一大イベントになりがち。そうなると飲食店からも遠ざかってしまうし、すると飲食店も大変になっていく。田舎の負のスパイラルです。

でも、やっぱり歩くのはきついなあと考えれば、できれば、公共交通機関があれば嬉しい。しかし、各社とも相当厳しい状況で頑張ってもらっている中、これから増やすのは厳しそう。

だったら、既存の公共交通部分は田舎と都市を結ぶ部分に集中してもらって、市町村内は自動運転バス(といってもハイエースとか改造したくらいのサイズでいいのかも?)や電動自転車(あ、でも飲めないかw)でうまく移動できたらいいのかも?と考えたりするわけです。こう考えていくと、起点は飲んで帰るというきっかけかもしれませんが、最終的には地域の足、そしてこれから始まる団塊世代のみなさんの移動問題(僕の両親世代)に繋がっていくわけです。

終わりに

僕はよく講演なんかで、都会の街の風景と、北海道の厳しい()街の風景を比較し、北海道民は2kmなんて歩くわきゃないと話をしていたのですが、歩くわけないと言うよりも、歩く、というか、移動について本気で考えだしてもいい時期なのかな?と感じ始めてます。

まあそうだわな

田舎で公共交通が廃れていったのは、自家用車の方が便利だったからです。でも、それも昔の話。今のテクノロジーを使うと、実は都会のソレと同じ環境(より良い路線など)が作れてしまう可能性がでてきました。

そして、これを考え、実現に向けていくと実はカーボンニュートラルに近いことが「自然」とできるようになるのかもしれませんね。

P.S.
Code for Japanでは「じぶんごとプラネット」っていう、電気料金とか入れると自分のカーボンフットプリントの量がわかるって言うサービス展開してるからおすすめだよ。


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