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実践的でメチャクチャ使える!万病のモト「瘀血」を治す漢方薬の使い分け

「瘀血(おけつ)」というのは簡単に言えば血の質が悪くなりドロドロになって血管内で停滞したり詰まりを形成してしまう病態のことです。先天的な要素でなる「気虚」や「血虚」など他の病態と異なり瘀血は「全ての病態の最終形態」と捉えることができます。それ故に放置すればほとんど全ての重病(慢性病)の元になります。瘀血を病因とする疾患をあげてみますと生理不順、生理痛(経血に黒いかたまり)、糖尿病、高血圧症、高コレステロール血症、心筋梗塞、脳梗塞、ガン、重度の便秘、更年期障害、偏頭痛、筋肉の痙攣、マヒ、打撲、内出血、精神不安、不眠、冷え性(しもやけ)・・・上げ終わるだけで今回の記事スペース終わるわこれ、っていうくらい多岐にわたります。まさに「万病の元」です。

これに対して瘀血を治す「駆瘀血剤(くおけつざい)」というカテゴリの漢方薬は色々とあるのですが病院から処方される漢方を見ているとせいぜい1〜2種類、それも体質をきちんと見ての使い分けなどは残念ながらほとんど考えられていないような残念な処方ばかり目にします。駆瘀血剤ならどれでもどのタイプの瘀血にでも使えると思ったら大間違いです!そこで今日は「瘀血の分類のポイント」をまとめておきました。これはメチャクチャ実用的に使えると思います。

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