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Withコロナは制限緩和だけではなくて、感染した時の準備も忘れずに

第7波が過ぎつつあります。
9月13日からイベント開催制限が緩和されました。さらに10月11日から入国者数制限の撤廃が予定されています。

コロナの死亡率が低下、新規感染者の減少から世の中が通常運転に近づいてきました。そして医療や保健は、感染が落ち着きつつある中冬の第8波に向けて少しずつ体制を変えています。

冬の第8波に向けて、コロナに対してどう変わりつつあるのか。
そしてどうすればいいのか、書いてゆきます。

1.自宅療養の準備

コロナが陽性になると自宅で隔離生活になります。
また、インフルエンザでも外出は控えることが勧められます。

現在は自宅療養時、希望者には配食サービスがあります。
ですが感染者が多くなると、手が回らなくなるかもしれません。

自宅療養への備え:東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料より

その時に向けて1-2週間程度の準備が勧められています。
また、後に書きますがコロナは自主検査が勧められています。そのために検査キットの準備も勧められています。

但し注意があります。コロナの抗原キットには、「薬事承認などを経て、性能が確認されている医療用の検査キット」と、それ以外の「性能が確認されていない研究用と呼ばれる検査キット」があります。

(左)新型コロナウイルス感染症の一般用抗原検査キット(OTC):厚生労働省HPより

一部の自治体は、発熱者や濃厚接触者に無料で配布していたりします。
ですが、国から配布された抗原キットの在庫がなくなれば終了してしまいます。抗原キットも自身で医療用のものを準備していて下さい。

2.自分で検査、登録をする

冬は第7波より感染者の増加が危惧されています。
さらにインフルエンザとの同時流行も予想され、発熱外来では一人一人の検査にも時間を費やしそうです。

そこでコロナについて、高齢者や重症化リスクのない方は自主検査、自主登録を勧めています。

今冬の感染拡大に向けた課題と対応の方向性:東京都コロナ感染症モニタリング会議資料より

コロナが陽性なら、自身で登録して自宅療養。
コロナが陰性ならオンライン診療で、少し乱暴ですが検査なしでインフルエンザと診断されたり、扁桃腺炎その他と診断したりするわけです。

9月26日から始まりましたが、まだまだ発熱外来を受診する患者の年齢層に変化が見られないのが実情です。
第8波までには、どうにか浸透して欲しいと願っています。

3.療養証明書がなくなる

以前はコロナの感染の登録を、病院が行っておりました。
登録されると、保健所が「My HER-SYS」というシステムを通して健康を管理します。そしてこのシステムを通して、診断書代わりになる療養証明書を発行できました。

ですが65歳未満の軽症者は、「My HER-SYS」で療養証明書が発行できなくなりました。

これについて厚生労働省は「各種団体に医療機関や保健所に対して、療養証明書による証明を求めずに配慮するよう要請しています。」とHPで公表しています。「陽性者サポートセンターへの登録結果」や「保健所から陽性者に出された案内文」などで代用するよう、通達されています。

療養証明書どころか、今もコロナ感染の診断書を求めて来院される方もおります。ですが2年前の第1波の頃から、コロナの診断書や陰性証明は求めないよう各種団体にお願いが出ていたはずです。

どうか代替の書類・画像で感染の証明をお願いいたします。


Withコロナは社会を平常時に戻しつつ、莫大な感染者数になると思われる第8波に向けて、感染に対して自己責任、自己管理が求められることになると思われます。

感染してから考えるのではなく、災害時の備えのように、しっかりと普段から準備をしましょう。

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