旅の楽しさは何故まだ言語化されてないのか
久しぶりに飛行機に乗りました。行き先は秋田県。そう、ハンナリーズのアウェイ遠征に行ってきました!
(秋田県は能代市。能代総合体育館です)
飛行機に乗るといつも思い出すのが、「飛行機がなぜ飛べるのかは科学的にはっきりと解明されていない」という俗説。
これは全くの都市伝説で工学的には解明済みなのですが、もちろん世の中には「説明できないもの」があるわけで…
人の心や脳も科学でわかっていない部分も多いですし、
審判が目の前のバイオレーションをなぜか見逃してしまうこと
や、
Bリーグの対戦カードのいびつさ
などもいまだに現代の科学では解明されていません。
また、経験的には理解できるけど、明確に言葉で説明できないこともあります。
例えば、読書の効用や友人関係の素晴らしさ…
そして旅の楽しさというのも言葉ではなかなか説明できないところがあると思います。
そんなことを感じた秋田アウェイとなりました。
(秋田空港。秋田といえばなまはげ)
さてゲームはといえば、
連日の競り合いを制したハンナリーズが2連勝!
京都ホームでの対戦で連敗した悔しさを晴らせましたね。ハンナリーズの方がより自分たちの強みを出したことが勝因でしょうか。秋田はハンナリーズの大エース、マブンガ選手のディフェンスに策を弄しましたがそれが機能しなかったとも思います。
最強の外国籍選手のコンビを組むサイモン選手が、2日目はロスター外になり、ジェシー・ゴーバン選手が出場したのは少しの驚きがありました。
さらに驚かされたのが25得点21リバウンドの活躍。秋田のディフェンスは2日目も後手に回りました。
211㎝の長身は強く、しなやかに空中戦を支配しました。京都で待つブースターにもっと見たい!と思わせるプレーを披露しましたね。今後も出場がありそうです。
(高橋ACと試合前に入念に準備する姿に、もしや…ハンナリーズブースターがザワつきました)
実はゴーバン選手は、中村太地選手、寺嶋選手、大庭選手の大学生ルーキー達と同い年の97年生まれ。
そういえば今シーズンは特別指定選手との契約が次々と発表され、多くの若者がBリーグに参戦していますね。
これにはいくつか理由があると思います。
まず1つは、4年目を迎えるBリーグに実績が積み重なり、大学生が「進路」としてプロ選手になることを選ぶことを増えたということ。
一昔前のことを思えば隔世の感すらありますが、これはポジティブに捉えられることでしょう。
また「採用」するチーム側にも変化があるように思います。多くのルーキーが各チームで即戦力で活躍していることは偶然ではなく、チームは選手の実力を見定めた上で戦力として起用しています。大学のトップ選手がすでにBリーグで活躍できる能力を備えていることを、この4年で先輩たちが証明したことも大きいと思います。
一方で、現実的な選択の結果としてチームが大学生を迎え入れているという事情も透けて見えます。
選手に潤沢な資金を投入できるチームは限られています。であれば人件費と戦力という「コスパ」をチームはシビアに見極める必要があります。その点で、有り体にいえば、安い給料でチームに大きく貢献してくれる若手選手というのは非常に魅力的に映るのではないでしょうか。
チームは、戦績でも経営でも短期間で結果を出すことが求められます。輝かしい才能がプロの舞台で早く発揮されるのは喜ばしいことですが、このオフにでも急激な世代交代が起こるのではないかという予感もあります。実力がすべての世界とはいえ、急激な構造変化は歪さを生むのではないかという懸念が杞憂に終わるといいのですが…
若者もいいけどベテラン選手の素晴らしさを知ると観戦にも厚みが出ますよね。
この能代の地で高校時代を過ごした内海選手は、素晴らしい活躍を見せました。
相手のファールがかさんできたところでファールを貰い、欲しいところでボーナススローをゲット。
ボールを失った場面で秋田の選手が勢いよく走ってくるところを上手くファールで止める。終盤ではこれまたフリースローを得て試合を締める。
バスケットにおいてファールを「使う」ということは非常に重要です。
個人は5つのファールで退場になりますが、逆にいうと4つは「使える」。
残り時間や点差、ゲームの流れを読んだ上でファールを効果的に使えれば試合をコントロールすることさえできます。
シュートが上手い選手や、パワー、スピードのある選手は若い選手でもいくらでもいますが、内海選手のようにコート上でその経験値を発揮できるタイプの選手はリーグを見渡してもそうはいません。
まだまだチームを支える存在であってほしいですね。
(これは能代の体育館に飾られてました)
さて、バスケの聖地、能代市。秋田自体が初めてだったんですがあまり時間もない中すごく楽しめました!
これは能代駅のホームにあるゴール。ボール転がって線路に落ちようものなら大変なことになるのでシュートチャレンジはお気をつけて。
バスケミュージアム。ミュージアムっていうか町の電気屋さんみたいと思ったんですが…
創刊号からの月バスが置いてあったりして、一人で
「うおおおおおおお!!!」
てなりました。いくらでも時間潰せそう。
そして能代に訪れたら行くしかないのが…
能代工業高校。
もう銅像からして、ディフェンスがテイクチャージを狙ったギリギリのプレーをしてて、さすが聖地。
練習を自由に見学できたりするらしいのですが、あいにくこの日は能代の選手たちは遠征してるとのこと。
まあ外から眺めるだけでいいか、とウロウロしてたら。
生徒さんが「中を見ていきますか?」と声を掛けてくれて、なんと体育館の鍵を開けてくれるそう。
もしやと思い聞いてみると、まさにバスケ部の生徒さん。引退した3年生で春から関東の大学に進学するそう。
いやホント噂に聞く通りのできた子や…
そして中はといえば、これ。
からの、これ。
いや本当にありがとう。生徒さん、大学でも頑張って。
こうやって遠くまで来て、人の優しさに触れる。これが旅の醍醐味だと思います。
優しさといえば、秋田ノーザンハピネッツのブースターさん。秋田のブースターさんといえば、
圧巻のおもてなしライト。
(全員がよく訓練されたオタクかよ…)
有明で戦ったときもすごかったですが、全部青色にしてくれるもんなあ。やっぱりすごく嬉しい。
そういえば、2日目は何を間違ったか、わたくしベンチ裏最後列の席を買ってしまい。
見事にハピネッツブースターさんに囲まれる事案が発生しました。
最初は「完全アウェイでも負けねえ…」とか思ってたんですが。
隣や前の方々が話しかけてくださり、すごく優しかったです。
これどうぞ。と、バスケどら焼きと白濱のドリップコーヒー貰ったんですが、
これきっと自分用に買ったやつですよね。
白濱ファンのおねーさま、ありがとうございました。
本当に秋田はいいところで、食事も素晴らしく、特にきりたんぽはめっちゃ美味しかったです。ホテルの朝食もあきたこまちとのことで、とにかくお米が美味しいんですよね。
秋田いいとこ。みなさまも是非。
旅の素晴らしさはいくつの言葉も足りません。
ブログの方向性も迷子になってきましたのでそろそろ終わります。
ではまたー
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