Takuya Nakamura

京都在住。22歳。ジャグラー。日記など。

Takuya Nakamura

京都在住。22歳。ジャグラー。日記など。

最近の記事

ある映画とある音楽家の話

午後9時半。店仕舞いを済ませた出町柳商店街は、静寂に包まれる。その中で一つ、煌々と光る看板が目にとまる。 出町座 そのレトロな雰囲気は、来る人の心を和ませ、地域の憩いの場を提供する。中に入れば、どこかタイムスリップしたような、懐かしさを感じるテイストだ。早速、券売機でチケットを買う。 映画「ルックバック」 この映画、まもなく配信サイトで配信がスタートするらしいが、なんとなく映画館で観た方が良い映画な気がして、観にきた次第である。料金は一律で1700円。普通の映画よりは

    • 律の風

      秋の京都はイベント盛りだくさん。 加茂川と高野川の合流点に鎮座する下鴨神社と糺(ただす)の森。いつもは静謐な空気の漂っている場所だが、今日は露店がずらりと並び、賑わっていた。 ー左京ワンダーランド2024ー 食べ物から、カフェ、雑貨、手芸品まであらゆる露店が軒を連ねていた。知っているお店から、初めて見るものまで。京都はカフェにしろ、雑貨屋さんにしろ、個人店が多い。だから、こういったお祭りで、それぞれの個性溢れる出店が、一堂に集結すると、京都の魅力を一度にお得に味わえる。

      • 彗星を追いかけた日

        とある坂の上で 私の秘密の場所である。 秘密と言うと、知りたくなる人がいるらしい。 街の外れの神社の少し隣。といえば満足するか。 毎日、お婆さんが畑仕事をしている。 ただ今日は帰ってしまったらしい。 秋の音が聞こえる。 選挙車が通り過ぎる すぐまた、秋の音が聞こえる。 西の空は、橙赤から藍へと衣替えをする最中だ。 1日で2度しかない、最も美しいひと時の訪れ。 そんな夜空の青に、己を燃やし、訴えかけてくるものがいる。そう彗星が。 我々から見た彼ら 彼らは、なかなかに興味深

        • 少しだけジャグリングの話

           本日。10月20日。日曜日。文句なしの秋晴れ。休日ということもあり、日本全国各地、活気に満ち溢れていたことであろう。  今日は、高槻(大阪府)で行われた、大道芸グランプリに行ってきた。大道芸を見て、お客さんの反応を見ると、初心に帰れる気がする。特に、子供の純粋な「すごい!」に、異論を呈せる者はいないであろう。大道芸を見ていると、ジャグリングを始めたての頃、抱いていた憧れや感動を、思い出させてくれる。そして、それを味わいたくなる時が、時々やってくる。  ジャグリング界隈の

          二十と二つ

          22歳になった。   例年、秋分の日が誕生日なのだが、閏年は1日ズレるらしい。彼岸というのは偉大なものであり、今朝、目が覚めたらすっかり秋の空気になっていた。 思い返せば、20歳になってからまともな誕生日を迎えたことがなかった。一昨年は親との拗れが頂点に達し、それまでの人生で最大の修羅場を迎え、昨年は留学先シドニーから、バスで12時間かけ、メルボルンへと移動していた(もっとも、無理して陸路で移動したことが悪いのだが)。 今年に関しても、先週まではずいぶん破天荒な生活をし

          JJF2024後の独り言

           初めましての方は初めまして。Juggling Donuts 4回生の中村拓也です。以下、Japan Juggling Festival 2024 Championships(以下CS) の演技が終わった直後に書いた日記です。感情がぐちゃぐちゃすぎて、文章が稚拙なのはお許しください。 9月14日 3ドロ(3コントロール、4導入、4FTS)  いつものように、ミス数とドロップ箇所を書き留めた。何の面白みもないただの呪文のようなものだが、自分にとってはそれ以上の意味がある。  

          JJF2024後の独り言