痛みについて
人生50年も生きていればそれなりの痛みを味わってきた
怪我をしたり、病気になったり、殴られたり、事故にあったり
いじめられたり、笑われたり、責められたり、失恋したり、大切な人と離別したり
そしてそれらの痛みを思い出しつつも、それなりに乗り越えて生きている
人間ってすごい
そういえばアニサキスの痛みで風呂上がり裸のまま崩れ落ちたのに、医者にアニサキスじゃないと言われて2日後には痛みの波と折り合いをつけながら仕事していた
肉体的な痛みでさえも、精神的に乗り越えられるものなのかもしれない
痛みを乗り越えるといえば、昔父から一つ教わったことがある
『これから人生の中で犠牲、負担の量をどちらにしようかと迷ったら、チクリと痛い方を選び取りなさい』
『迷うということは、頑張ったら高い方の代償を払うことができるということだから』
以来、祝い事やお見舞い事、弔事など、努めてチクリと痛い方を選ぶようにしている
ところが人生波あり谷あり いつも余裕があるとは限らない
手持ちがなくて生活に追われている時などは、『自分に甘い』犠牲を払ってきた
そしてその時の負い目が、あの人に良くしてあげられなかった、この人に申し訳なかった、とチクリチクリと今も胸を刺す
そしてその痛みは何故か薄れることがない
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