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自故日記(12)

今日はラオスにあるフレンチクリニックという病院に行って来ました。

日本人医師の知人に紹介していただいたDr.Maxに診てもらうためです。

Dr.Maxの優しい背中

ラオスに住んでいるけれど海外生まれの友人たちにもこのドクターのことをかなりお薦めしてもらっていて、楽しみにしていました。

お勧めされる時に

「オーストラリアから来た…」
と聴いていたのだけれど実際はオランダ人でした。

アシスタントの女性はネパール出身とのこと。
やっぱりネパールの人は勉強熱心だなあと感じた。(以前に、ネパールでプレーしていたので)

今日は、初診ということでどういう状態にあるのかのチェックをして、どれくらいの負荷をかけることができるかなど確認して今必要なリハビリに関して指示を受けた。

現状は25%ほどの荷重をしている。
まだ骨もくっついていないし、慎重に取り組まないといけない。

体重計の上に怪我している右足を乗っけて自分の体重の20%ほどの重さを覚える作業をして、今度は体重計から降りてその感覚をキープしたまま歩く。

実際、自分の感覚では40%ほどの荷重までは痛みなく体重をかけることができるけれど、ここではしっかりその25%あたりをキープして歩行訓練をする。

1セッションの料金もなかなかの料金なので1回にできるだけ多くの情報を得て、確認をしてという作業をする。

まだ移動が不便なので、病院までの移動も容易ではない。タクシーに乗って病院まで移動して治療を受ける。

少しずつ腫れは無くなって来ている

術後の傷跡周辺の骨と皮膚が癒着しているので、それを軽くマッサージして剥がしていく作業も必要だ。

Dr.Maxは僕の手術を担当した医師も知っているので、どれくらいで歩行ができるのか?なども確認をしてくれた。

「3ヶ月ほど」

という返答だった。次に疑問になったのが、この3ヶ月というのがいつからの3ヶ月なのか?ということ。

術後から3ヶ月なのか、今日から3ヶ月なのか。
これは大きな違いだ。

今日から3ヶ月であれば3月末から数えて、5ヶ月になる。

「…。」

返答が返って来た。

術後から3ヶ月だということでとりあえず僕の中に浮かんだ最悪のシナリオは回避された。

Dr.Maxは微笑んで、「これだけでも大きな良いニュースだね。」と僕に語りかけた。

歩行の訓練は、歩くための訓練の意味だけではなく、この可能な範囲での負荷をかけること自体が骨の回復、強化に大事なのだ。

しかし、まだくっついていない骨に対して負荷がかかり過ぎれば再び悪化してしまう可能性がある。

慎重に行わなければならない。

アシスタントのネパールから来た女性テラピストとは治療中に少し話をしたけれど、

「人生の中にはときに、時間をかけなければならないことがあるよね。」

そんな言葉をもらった。
今の自分にとって、時間がかかるということは辛いことでもあるのだけれど

なぜかその時は救われた気分がした。

そして、ネパールでのことなどをたくさん話した。
僕のいた当時は首都カトマンズの地震があったあとだったのでスタジアムは崩壊していたり、街は夜6時を過ぎると真っ暗だった。

いまはもうそんな事はないよ、と教えてもらった。
そんな話を聞くと、訪れた場所をまた再び訪れてみたいなと思った。どれだけの変化があるのだろう。

このアジアの発展途上にある国々の成長というのはとても興味深い。

ネパールという事で、ラオス代表がネパールで試合を行った時に僕のために内緒で掲げてくれたものを…本当に感謝。

Be strong TAKUYA. Get well soon.

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