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足を速くするための3つのポイント

「足が速くなりたい」というのは、多くの子どもたちにおいて重要なテーマかと思います。

サッカーをしている子どもたちの中では、
ボールタッチは上手で技術はあるけれど、
スピードがなくて相手においつかれてしまう、、、
という選手も多くいると思います。

こんな子どもたちに対して、何かのきっかけになればと思い、足を速くするための3つのポイントについてまとめてみます。

足の速さを決定する2つの要素

足の速さは2つの要素で決定すると言われています。すなわちそれは、

ストライドの大きさ × 足の回転数

です。

「ストライド」とは、歩幅のことで、右足から次の左足までの距離、同様に左足から次の右足までの距離です。
この1歩1歩の歩幅が大きければ、足は速くなると言えます。

「足の回転数」は、単位時間あたりに足を何回つけるかという回数です。
この回転数においても、その回数が増えれば、足は速くなると言えます。

これらは、トレードオフになりやすいものなので、
基本的には、ストライドを大きくすれば、回転数が下がりやすく、
回転数を上げれば、ストライドは小さくなりやすくなります。

ここで双方を高めることができれば、足は確実に速くなります。

足を速くするための3つのポイント

「ストライド」と「回転数」を高めるために、必要なことは様々あります。
ストライドを大きくするには「蹴る力を強くしたり」「蹴る角度を良くしたり」「蹴った力が体に伝わるようにしたり」する必要があります。

また回転数を高めるには、「足自体を速く動かしたり」また「手を速く振ったり」する必要があります。

これらをまとめて3つのポイントを絞りました。

①地面を後下方に蹴る力を高める
②体幹の安定感を高める
③手と足の動きのつながりを高める

これらについて1つずつ説明していきます。

地面を後下方に蹴る力を高める

人の動きは、物理の原理原則でなりたっており、
足が速いというのは、体という重りを行きたい方向に、動かすことになります。
重りの移動には、そのための力が必要ですが、この力は床から得られる床反力以外にありません。

重心移動や上半身の操作を高めるというトレーニングもありますが、そもそもの床を蹴る力が弱ければ、それ以上のスピードは出ません。

まずは床をしっかりと蹴れるようになり、その力をもらって体がスムーズに動くという動きを繰り返す必要があります。

そのための1つのトレーニングを紹介します。

床を強くけれるようになってきたら、その力のどの方向に向けるかということや回転数をどう上げるかと言った練習をやっていけるでしょう。

体幹の安定感を高める

速く走ろうとした時、体の剛性というものがある程度必要となります。
「剛性」とは、曲がりやねじりに対して、歪まない力です。

剛性という言葉は、難しい言葉なので、ここでは「安定感」という言葉を使います。

まっすぐ走ろうとしたのに、体が横にくにゃくにゃ曲がったり、過剰なねじれが起こったりすると
それは、前方に体を移動させるという点からすると力が逃げてしまう動きになります。

体幹が安定した状態(いわゆる、体幹がブレない状態)になることで、
足が床を蹴って得た床反力が、無駄なく体に伝わり、前方へのスムーズな移動に繋がります。

こちらも体幹を安定させるためのトレーニングメニューを紹介します。


手と足の動きのつながりを高める

腕と足の動きのつながりという言葉を聞いたことはないでしょうか?

腕と足は、運動パターン的(神経的)にも力の伝達的(力学的)にもつながっています。

しかし子供のうちは、しっかりとしたつながりはできていない状態です。

子供で同側の手足が一緒に出る行進や
ジャンプをするときにまったく腕を使えなかったりする動きをみたことはないでしょうか?
これらが、腕と足のつながりが十分でない状態です。

しかしながら、練習をすることで、腕と足のつながりはできていきます。
そして、走るときの足の回転スピードが速まったり、力強い動きができるようになります。

今回は腕と足の力学的なつなげるを高めるトレーニングをお伝えします。

ハイハイで腕を使うことをしっかりとしてこなかった子は、広背筋が未発達で、この運動をやらせても、腕と足の動きのつながりがなかったりもしますが、
そのような場合は、四つ這いの体幹トレーニングをおこない、広背筋に刺激を入れることを同時並行におこなっていくことが良いかと思います。

まとめ

今日は、足を速くするための3つのポイントについてまとめました。

体は、明日にすぐ変わるというものではありませんが、小学生年代は、コツを覚えたり、動きを習得するのが速かったりします。

その利点を利用して、まずは今日の3つを押さえて、3〜4ヶ月間しっかり運動してもらうとよいかと思います。
ポイントを押さえることができれば、必ず変化は起きます。
そしてその変化は子どもたちのとっての小さな成功体験にもなると思います。


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