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診断士の秘められた「部活動」を外から見た話

新型コロナウイルスが席巻する中、診断士合格後の1年目の方の中には、実務補習5日間コースを終えたか、15日コース真っ最中の方がいらっしゃるかと思います。
その後の流れとしては、春の診断士向けイベントに出席することが多いと思います。そこで協会に入るかどうか悩み、どの研究会に入るのかをいろいろと考えるでしょう。最後に、協会の部活動(部会)とは何なのか?の疑問にぶつかると思います。
特に今年は春の診断士向けイベントが中止のことが多いですので、説明もないまま部活動に遭遇することもあるかもしれません。

私は診断協会には入っていますが部活動はしていません(部会を見学したことはあります)。

なぜか表だって語られることが少ない?(と私が感じる)診断士の「部活動」について、一介の協会員である私から見てどう見えるのか、を今回は書いてみたいと思います。

診断士の部活動とは

協会の部活動は研究会と並列に紹介される場合もあるので、違いが分からなくなりますが、明確に違います。部活動は協会を支える活動で、中の人は診断士です。
つまり、診断士協会は、診断士を配下に置いているのではなく、診断士の集合が協会を支えている構造です。
東京協会の支部(中央支部など)の部の場合、総務や会計など組織自体を支える部、広報など協会の活動を外部に周知する部、実務実習や会員向け教育など実務を担当する部などがあります。
さらに支部の集合体である東京協会自体にも部があります。部員は各支部の部員から出向している方が多いそうです。
部員の方は、月1回の部会をはじめとして、日々、それぞれの部のミッションに従った活動をされています。

どうやって部に入るのか?

どうやって部に入ったのか、活動している方にいろいろ話を聞いてみると、実務補習の先生や、支部のイベントやその後の懇親会で知り合った先生から直接誘われた、というパターンが多いようです。診断士2次試験合格直後に2月の実務補習15日コースを終えて、すぐに実務補習の先生に誘われて診断士登録と部活動を同時に開始する方も多くいました。部員はベテランばかりというわけでは決して無いのです。

誘われる基準は分かりません。ただ、ボランティアなので、ある程度時間に融通が利き、自分から協会を支えるためにちゃんとやろう、という人でないと難しと思います。さらに、部員に欠員があるかというタイミングが一番大きいように思います。この点でおおむね誰でも入ることが出来る研究会とは決定的に違います。

誘われて部員になるだけではなく、自分から部員に応募した方もいます。
支部によっては「サポーター制度」があって、部員ではないけれども部の活動をしたい方が手伝いができる仕組みもあります。

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また、私の知る範囲では部員には企業内診断士も多く在籍しています。
診断士の世界は3割くらいが独立診断士らしいのですが、部員の方は独立している方の割合は3割より多いかなという印象です。特に部の幹部の方は独立されている方が多いようです。

最後に

協会の運営のため、ボランティアで活動される部員の方には頭が下がります。
もし部の活動に誘われたり、自分の今後の方向性と部の活動が合っていると感じられた方は、診断士歴が浅くても関係なく、どんどんチャレンジするとよいと思います。先に書いた通りタイミングの問題もあり、部員になりたいときになれるとは限りませんので。

なお、協会の部の活動だけでなく、診断士が集まる研究会の運営側に回るのも、診断士の世界を支えるために重要です。
我々が所属している「中小企業政策研究会」も、研究会の運営を行うサポーター制度があります。こちらは入会1年目限定で全員ビギナーなので安心です。もしご興味があれば是非ご参加ください。


IT系企業に所属する企業内診断士です。