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【反骨精神】あの野郎どものおかげで

今月もWebライターラボのコラム企画に参加します。

7月のテーマは「仕事をしていて嬉しかったこと」。

たまには、システムエンジニアの頃を振り返って「当時の思い出を書いてみようかな」なんて考えてみましたが、思い浮かぶのはイヤな記憶ばかり

当時の先輩・上司を思い出しては「あの野郎…」と、はらわたが煮えくり返ります。

しかし、いまの自分が精神的に強くなれたのは、そんな先輩・上司のおかげ?です。

…なんて振り返ってみると、システムエンジニアだった僕にも嬉しかった思い出がありました。ちなみに先輩・上司には、いっさい感謝していません。

テーマとはかけ離れた内容になりそうですが、今回のコラムは先輩・上司に向けた「反骨精神」を語ってみます。


先輩にメンタルをどん底に叩き落された

約9年間務めたシステムエンジニアの仕事。3年目でプロジェクトリーダー、5年目で主任と、社内でもわりと速いペースで責任のある立場を任されました。

しかし、僕の精神状況というと、やりがいを感じる余裕なんて一切ありませんでした。むしろ「いつ、どうやって辞めようか」というネガティブな感情しかなく、苦痛な日々を乗り越えるだけで精一杯でした。

とくに2年目に参加したプロジェクトは、いまだに忘れられません。些細なミスをネチネチと責めるリーダー(先輩)にメンタルをぶっ壊された

ある日、僕の作業に遅れが発生してしまい、その先輩に怒られました。当時2年目の僕には、残念ながら作業で挽回する力がありませんでした。

「せめてものお詫びに」とお菓子を渡したのですが、翌日にはゴミ箱に捨てられてました。

入社2年目。大人の怖さを知る。

「迷惑をかけた自分が悪い」と言い聞かせながらも、さすがに心が折れそうでした。いや、あっさりと折れました(笑)

いまの自分なら、何の躊躇もなく「先輩面すんなよクソ野郎が」と言えるのですが。

上司をいつか殴ってやろうと思った

入社当初からお世話になっていた直属の上司は、毎日欠かさずに機嫌が悪かった。声をかけることすら躊躇してしまうほど。

機嫌が治まるのは、タバコを吸った直後のみ。「タバコを吸い終わったかな?」と作業報告のタイミングをうかがう日々が、入社1年目から9年間ずっと続きました。

いま思えば「バカみたいな悩み」ですが、当時は真剣に悩んでいました。まともに雑談すらできない上司と出会い「社会に出るとこんな人間がいるのか」と驚いたほどです。

そんな上司には、ミーティングの場でとくに悩まされました。少しでも方向性が変わるような意見を伝えると「めんどくせぇ…」を表情・態度でアピールしてくる。しまいには「じゃあ、ぜんぶ任せていい?」と投げ捨てる。

「コイツ、二度とデカい面させないように、いつか殴り〇してやる。」
「不祥事を起こして会社を辞められるなら、もうそれでいいや。」

若かりしころの黒い計画

…と考えてしまうほどに、僕のメンタルは荒れ狂っていました。

社外に出ると評価も環境も180度変わった

3年目を迎えた頃から、プロジェクトリーダーを任されるようになった。客先の担当者・エンドユーザーと直接かかわる機会も増えました。

当時の僕には、プロジェクトを任される自信なんてありませんでした。なぜなら、先輩や上司から褒められた経験が少なく「自分にできるのだろうか」と不安を感じました。

しかし、会社の外に出てみると、自社との環境の違いに驚きました。ハッキリ言うと、他社の人たちは信じられないくらいに気さくで優しかった。

「若いのにしっかりしてるね」
「あの提案よかったよ」
「次の案件もよろしくね」

心が救われた言葉たち

プロジェクトでかかわる社外の人たちが、僕の心を救ってくれました。とくに「キミならどこへ行ってもやっていけるよ」と言われたとき、ようやく前を向いて仕事ができるようになりました。

評価や励ましの言葉をもらって「自分が正しいと思うことをやろう」と決心できた。せっかくプロジェクトを任されたのだから、先輩や上司を気にせず「やりたいようにやってやろう」と。

仕事をしていて嬉しかったこと

システムエンジニアの仕事を振り返っても、思い出すのはイヤな記憶ばかりです。本当に地獄のような日々を過ごしていました。

でも、自分の取り組みを認めてもらって「嬉しかった」と素直に言える思い出もありました。冷静に考えてみれば、社内でプロジェクトリーダーを任されたのは、周りの先輩や上司が評価してくれたからでした。

取り組みを認めてもらったこと
高く評価してもらったこと

仕事をしていて嬉しかったこと

そんな当時の記憶を「そういえば嬉しいこともあったなぁ」と懐かしく思える余裕があると気づき、いまの自分にちょっとだけ安心しました。

いまの自分があるのは先輩・上司のおかげ?

当時の先輩や上司とは、たまに会って、飲みに行く機会があります。本音を言うと仲良くするつもりはないのですが、ビジネスライクな関係が続いています。

いまでも強く心に秘めているのは、先輩・上司たちが「ぐうの音も出ないほどに成功してやる」という野心です。「いまに見てろよ」という反骨精神が消えないおかげで、怠けがちな自分が努力を続けられています。

僕にとっては「あの野郎ども」ですが、おかげさまで頑張れています。

Discord名:taku
#Webライターラボ2407コラム企画

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