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鼻うがい(鼻洗浄)の科学

今回は鼻うがいについてまとめていたいと思います。

 私はかれこれ2年くらい鼻うがいを続けています。最初は1日1回鼻うがいをしていましたが、眼脂や鼻垢(鼻糞)が明らかに減って鼻閉感も改善されました。
 私が使っている鼻うがいはこれです。

1. COVID-19パンデミックと鼻洗浄

COVID-19パンデミックがもたらした多くの変化の中で、個人の衛生習慣にも注目が集まっています。特に、鼻洗浄はウイルスの重症度や伝播を減少させる可能性がある一方で、ウイルスの拡散を促進する可能性も指摘されています。COVID-19は主に鼻および鼻咽頭粘膜から感染するため、鼻洗浄がウイルス伝播に与える影響についての研究が進んでいます。

2. 普通感冒への対策としての鼻洗浄

別の研究では、普通感冒に対する高張性塩化ナトリウム鼻洗浄の効果が明らかにされています。この研究では、鼻洗浄を行ったグループは、病気の持続期間が短縮され、市販薬の使用が減少し、家庭内の他の人への感染リスクも減少しました。これは、特に冬の季節に普通感冒が流行する中で、自宅で簡単に実践できる効果的な予防策と言えるでしょう。

3. 慢性鼻炎への新たなアプローチ

さらに、慢性鼻炎に対しては、水素飽和生理食塩水の鼻洗浄が有効であることが示されています。この方法は、特にアレルギー性鼻炎患者において、鼻症状の総スコアの低下に有効であり、治療期間中の有害事象も報告されていません。これは、慢性鼻炎の新たな治療法として今後の研究に期待が寄せられます。


結論

 これらの研究は、鼻洗浄が単なる日常の習慣以上のものであることを示しています。ウイルスの感染予防から普通感冒の症状緩和、慢性鼻炎の治療に至るまで、さまざまな場面でその効果が認められています。ただし、鼻洗浄の方法や使用する溶液には留意が必要です。日常の健康管理において、鼻洗浄を上手に取り入れることで、より健やかな生活を送る一助となるかもしれません。

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