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生活習慣の改善で2型糖尿病を予防しよう

https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/21.pdf

2型糖尿病とは?

 2型糖尿病は、体がインスリンというホルモンを効果的に利用できなくなる病気です。インスリンは、血液中の糖を細胞に取り込み、エネルギーとして利用するために必要です。2型糖尿病では、インスリンが十分に分泌されなかったり、体がインスリンに対して抵抗性を持つため、血糖値が高くなります。

主なリスク要因

  1. 肥満: 特に内臓脂肪が多い場合、インスリン抵抗性が高くなります。

  2. 運動不足: 定期的な運動が不足すると、体が血糖を効果的に利用できなくなります。

  3. 不健康な食事: 高カロリー、高脂肪、低繊維の食事はリスクを高めます。

  4. 遺伝的要因: 家族に糖尿病の人がいる場合、リスクが高くなります。
     2型糖尿病は、生活習慣病の一つであり、予防が非常に重要です。最新の「糖尿病診療ガイドライン2024」では、2型糖尿病のリスク評価と予防に関する新しいアプローチが示されています。この記事では、リスク評価のポイントと予防方法について詳しく解説します。


 2型糖尿病のリスク評価についてです。血糖値やHbA1cは、2型糖尿病の発症予測において最も優れた因子とされています。特に、血糖値やHbA1cが正常値範囲内にある場合でも、高めの数値が続く場合は要注意です。空腹時血糖値が100〜125mg/dL、HbA1cが5.7〜6.4%の範囲にある場合、正常値の範囲内にあっても発症リスクが約30倍に増加することが報告されています。

 さらに、肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病の家族歴、高血圧や高脂血症などもリスク因子となります。また、座りがちな生活習慣や妊娠糖尿病の既往も重要なリスク評価のポイントです。これらの因子を組み合わせたリスクモデルが開発されており、高リスク者を早期に同定するために役立てられています。

 次に、2型糖尿病の予防方法についてです。まず、体重管理が重要です。適正な体重を維持することで、発症リスクを大幅に減少させることができます。
 肥満は、小児期から成人早期にかけての体重増加が将来の2型糖尿病リスクを高めることが報告されています。特に、成人早期(17〜26歳)の過体重は、発症リスクと強く関連しています。この時期に体重を適正に保つことが、将来的なリスクを低減するために重要です。この時期に体重を意識して生活できる人は凄いですよね。私個人は順調に肥満化してましたね。あとは出生時の体重も関係あるとされていますがこれはもうコントロール出来ないのでどうにもならない。

 減量による2型糖尿病の予防効果については、アメリカでは体重の7%を減らすことが目標とされていますが、日本人では2kg程度の減量でも発症リスクを大幅に減少させることができると報告されています。高度肥満者では、減量手術が非常に効果的であり、リスクを劇的に低下させることが確認されています。

 食事に関しては、総エネルギー摂取量を適正に保つことが重要です。高GI(グリセミックインデックス)や高GL(グリセミックロード)の食品を避け、食物繊維やマグネシウムを多く含む食品を積極的に摂取することが推奨されています。具体的には、野菜や全粒穀物、ナッツなどが良い例です。
 食事は難しいですね。全粒穀物は食べてもイマイチ美味しくない、やっぱり白米が美味しいし、野菜はそのままだとイマイチだし、ナッツは塩がないと美味しくない。出来るとことから変えていくしかないですね。私は白米を食べてしまう分、野菜は出来るだけそのままで食べるようにしてナッツは塩なしで食べるようにしてます。

 次に、運動習慣の導入です。定期的な運動は、2型糖尿病の発症リスクを大幅に低減させます。有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)に加え、筋力トレーニングも組み合わせることで、より効果的にリスクを減少させることができます。1日の歩数を増やし、速歩の割合を増やすことも有効です。やはり、1日7000歩、週に50000歩歩くのを最低限の目標にしたいですね。筋トレはまずは下半身中心が良いと思います。下半身に筋肉が全体の70%の筋肉があるためです。

 さらに、座位行動を減らすことも重要です。長時間座っていることは、2型糖尿病の発症リスクを高めます。可能な限り、座る時間を減らし、こまめに立ち上がって動くことを心がけましょう。これは仕事によっては難しい。
出来るだけ立つようにするしかないですね。

 ストレス管理も大切です。精神的なストレスやうつ傾向は、2型糖尿病のリスクを増加させます。ストレスを軽減するために、リラクゼーション法や趣味に時間を割くことをおすすめします。ストレスは人によって耐性が違う気がするので難しい。一定のストレスがないとダメな気もするし、

 最後に、適切な睡眠です。質の良い睡眠を7〜8時間確保することで、2型糖尿病のリスクを減少させることができます。睡眠不足や過剰な睡眠は、いずれもリスクを増加させるため、バランスの取れた睡眠習慣を心がけましょう。

 これらの生活習慣の改善を実践することで、2型糖尿病の予防につながります。日常生活の中で少しずつでも取り入れることが重要です。健康的な生活習慣を続けることで、長期的に健康を維持し、2型糖尿病の発症リスクを大幅に減少させることができます。

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