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Honda eに乗ってきた!その2

その1では、借りて走り出すまでの話をしました。そのステップは、非常に簡単なものです。

さて、青山ウエルカムプラザを出発して、お台場に向かうことにしました。その理由は、観覧車の近くで写真を撮りたいというのが目的にあります。それに加え、比較的道幅が広い上、試乗コースとして慣れていることが挙げられます。

では、向かいましょう。ウエルカムプラザを出てすぐに感じるのは、クルマ全体から感じる低重心感。重量物がフロアにあるのをしっかりと感じるのは、EVならではの感覚である。

段差を乗り越えた時の感触はどうか。

小さなクルマにありがちな、頼りない突き上げは皆無である。通過時における前後のバランスも崩れていない。いいですよ。また、超低速時の、ステアリングフィールも、軽すぎることなく、わざとらしく重いこともありません。これは期待できますよ!また、装着しているタイヤは『ミシュランパイロットスポーツ4』である。意外にもスポーツタイヤ。これは…。

国道246号線を東に向かいましょう。赤坂方向への直進。音もなく、スムーズに加速ができます。印象的なのは、全長の比較的短いクルマではあるものの、前後の揺れ(ピッチング)を感じられません。先にも話をしたように、重量物(特にバッテリー)が低いところにレイアウトされている恩恵であるに他ならないでしょう。

都市部を過ぎ、レインボーブリッジにやってきました。今回は、高速ではなく、下道です。通行されたことのある方なら、お判りと思いますが、この橋を芝浦側から渡るには、ループを登ります。そうです、ここで、ステアリングと速度を一定に保ち、クルマの安定性を見ることができます。

びっしっと安定しています。

ん?手応えがすっきりしている…。

あっ、そうでした。このHonda e、駆動方式はRR。つまり、後輪駆動です。最近の小型車は前輪駆動(FF)が主流ですので、すっかりとその先入観にやられてしまいたようです。操舵と駆動がそれぞれ独立しているのは、私は好みですので、いいなぁポイントの一つです。タイヤの性能もあるものと思います。

また、上り坂においても、パワー不足は感じられません。必要な時に必要な分だけパワーが取り出せます。もっとも、高速道路で試したわけではないので、合流時などの瞬間パワーは体感していませんが、おそらく、高速でも軽やかな走行を楽しめるものと推測ができます。

そうそう、ブレーキがものすごく自然なんです。かつてホンダが発売していた『二代目インサイト』では、回生ブレーキの制御に違和感を感じる場面がありました。が、今回は一切そんなことは感じられませんでした。ものすごく自然です。

また、アクセルペダルだけでコントロールができる、

シングルペダルコントロール

が採用されており、ブレーキを踏み替えることなく、ブレーキを掛けることができるシステムですが、これには、ちょっとコツが必要です。慣れてしまえば、使いやすいですが、なんだかラジコンみたいだなぁとも思ってみたりします。もっとも、電気自動車(モーター駆動車)の特徴ですね。

ドアミラーがない

未来感があるその要因は、これがあると思います。リアルタイムな後方の様子が、インパネの両サイドにあるモニターへと表示されます。これが、案外見やすいのです。ドアミラーよりも内側に表示されるので、視線移動が少なく済むからです。画質も良く、不便はないと感じました。

クルマ全体のオーラから

考察すると、シティーコミューターの延長といった位置付けでしょうか。サイズは、都心を走っても大きさを感じない上、走りがe(いい)。特に動力性能は必要にして十分以上である。しかし、しかしですよ。

シートがちょっと残念

フラットすぎて、サポートが不足していました。これは、街乗りを意識しており、ゴリゴリの走り屋仕様ではないことを示唆しています。それは、理解しています。リビング感を意識していることもわかりますが、この点に関してはどうも、好きになれないです。シートもスポーツ仕様とゆったり仕様が選べればと思うのです。その点は、メーカーの方に直接伝えました。今後に期待をして、また試乗できるチャンスを伺い、今回はこれで締めたいと思います。


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