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リスクの低い投資法(基本⑧)FX

一般的にFXはリスクの高い投資と思われていますが、やり方によってはリスクの低い投資となります。

まず、FXの特徴についてですが以下の3つがあります。

①スワップ


2国間の金利差のことで、金利の高い方の通貨を買うとスワップを受け取れ、逆に、金利の低い方の通貨を買うとスワップを支払うという仕組みです。
また、一般的な金利(利息)は年に1回、もしくは月に1回ですが
このスワップは1営業日ごとにもらえるので、金利の高い方の通貨を買うことで
ほぼ毎日、金利差益を得ることができます。

②レバレッジ

担保として預けた証拠金の何倍にも相当する資金を動かして取引できるようになる仕組みです。
少ない資金で大きな取引ができるので「レバレッジ効果」と呼ばれています。また株式投資では信用取引にてレバレッジが用いられています。

2021年9月現在、国内ではレバレッジが最大25倍まで可能です。
これは、100万円の手持ち資金で2500万円の投資ができるということです。(100万円✖️25倍=2500万円)

レバレッジ効果により、損益がレバレッジ倍率に応じて変動します。
例えば、1万円の利益が発生した際、レバレッジ25倍の場合には25万円の利益となります。
逆に、1万円の損失が発生した際、レバレッジ25倍にしていた場合は25万円の損失となります。

③ロスカット

損失が一定水準に達した時、取引が強制決済されます。これは証拠金以上の損失を防ぐ仕組みとなっています。

株式投資の信用取引でもレバレッジは利かせられますが、このロスカットがない場合があります。そのため、証拠金を割り込んでしまい追証(追加の証拠金)を入金する必要がでてきます。
そのようなことがないよう安心して取引することができる「安全装置」がロスカットです。


この3つの仕組みを理解すればリスクの低い投資が可能です。
FXが「リスクは高い」と言われている理由は、この3つの仕組みを理解していない状態で高いレバレッジで運用しているからです。
レバレッジ25倍では為替の変動が25倍されている状態です。
そうなると予想外の動きをした際に、すぐにロスカットが発動してしまい、損失を確定した状態で取引が終了します。
これを繰り返すと、すぐに証拠金がなくなってしまいます。

ですので、リスクを抑えるのであればレバレッジは1〜3倍程度の低いレバレッジで運用することをオススメします。

仮にレバレッジ1倍であれば、普通の外貨預金をしている状態と変わりありません。
ただ、それだとFXの仕組みを活用できていないので、
例えばレバレッジを2倍にすれば、普通の外貨預金に比べて受け取れる利息が2倍になります。
レバレッジを3倍にすると金利が3倍になります。

為替の変動も大きくなりますが、ロスカットの設定を30%以下に設定しておけば取引を強制終了されることはほぼありません。

さらに、為替の両替手数料も外貨預金であれば1ドルあたり1円かかるものが、1ドルあたり10銭ほどで可能です。

これらのことから、日々のトレード(売買)で儲けるのではなく、
のんびりと放ったらかしで資産を増やそうとされる方には適した投資法となります。

【まとめ】リスクの低い投資法(FX)
①低レバレッジで
②金利の高い方の通貨を購入する
③ロスカットは低く設定する

※ただし、トルコリラのように、継続して通貨の価値が下がり続けているものに関しては値動きを定期的にチェックしておく必要があります。

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