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本の紹介31冊目 『ロックフェラー お金の教え』

今回私が紹介するのは、ジョン・D・ロックフェラーさんの著書『ロックフェラー お金の教え』です。

著者は、「史上最大の資産家」と呼ばれ、スタンダード・オイル社を創業したアメリカの伝説的な実業家です。

本書では、著者の回顧録や種々のスピーチなどから選び抜かれた彼の言葉が収録されています。

いずれもが、仕事、人生、お金、宗教、慈善活動などについて、この大富豪がどう考え、どう臨んできたかを簡潔に学ぶことができます。

以下に著者についてと、本書で特に勉強になったポイントを紹介しています。

【著者のジョン・D・ロックフェラーさんについて】

著者は、アメリカの伝説的な実業家で慈善家です。

時価換算でビル・ゲイツをはるかに上回る大富豪で、スタンダード・オイル社の共同創立者としてのその行動と思想は、アメリカにおけるビジネスの在り方に大きな革命をもたらしました。

慈善活動では、現代的な体系的アプローチで構築して引退後の40年間、資産の大部分を費やしました。

【アメリカで大成功するということ】

まず冒頭では、著者が19歳で起業(製油所を共同で設立)してから、熾烈な競争を勝ち抜き、企業買収を推し進め、石油の一大帝国を築いたことを紹介しています。

しかしトラスト(同一業種の企業が、資本的に結合した独占形態)が違法とされて、解体されました。

皮肉なことに、解体によって、それぞれの会社の価値が上がり、ロックフェラーの個人資産は9億ドル(約965億円)に膨れ上がりました。

そんな著者は、

いつの時代も弱者は競争に敗れて消えていった。
しかし、私たちはずっと以前から、より力がある者と手を組むことを弱者に推奨してきた。
ただし、その若者が、世界に類を見ない偉大な企業形態の礎石になるという期待に応えるだけの誠実さ、知性、チャレンジ精神、勤勉さを備えている限りにおいてだが。

このように述べられており、今でも通じるように自分よりも高いレベルの人と付き合うことの大切さを学びました。

【お金と正しく付き合う知恵】

ロックフェラーはとにかく無駄を嫌い、お金については使うべきところには気前良く使い、無駄なところには一切使いませんでした。

本書では、

私がしたように簡単な帳簿をつけて、受け取った金額を記帳し、使ったお金について恥ずかしならずに記入すること。
お金を使うときは、きみたちのお父さんやお母さんが帳簿を見て、きみたちのお金の使い方をチェックするのだと思おう。
そうすれば、節約できるようになる。

と語られており、お金は社会に還元するために使うことなどの大切さを学びました。

【利益の還元】

ロックフェラーは信心深い母親の影響で、6歳のときに手持ちのお金の10文の1を教会に寄付する「10分の1献金」を始め、生涯続けました。

57歳で引退してから、慈善活動に専念して、私財の多くを以下などに寄付しました。

・シカゴ大学その他の多くの大学への寄付
・1913年にはロックフェラー財団の創設
・ジョンズ・ホプキンス大学講習衛生大学院の創設する資金提供

本書では、

フェアに、誠実に、できるだけ多くのお金を稼ぐこと。
そして、保管できるお金をすべて保管し、与えることのできるお金をすべて与えること。
それが私たちに与えられた義務だと考えている。

と語られており、稼いだお金は正しく使うことが大切だと学びました。

【最後に】

本書では一代で資産を20兆円も築いた「世界一の資産家」と呼ばれる、著者の思考を学ぶことができるので、

・これから資産を築いていきたい人
・お金の正しい使い方を学びたい人
・世界一の資産家の思考・習慣を知りたい人

には、とてもオススメの本です。

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!


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