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映画の紹介240本目 『アンダーグラウンド』

こんにちは、たくやです。

今日紹介する映画は、
『アンダーグラウンド』です。

この映画はエミール・クストリッツァ監督の作品で、

ベオグラードを舞台に、第二次世界大戦からユーゴ内戦まで、ユーゴスラビアの激動の歴史を描いた物語です。

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【エミール・クストリッツァ監督について】

監督は旧ユーゴスラビアのサラエヴォ(現ボスニア・ヘルツェゴビナ領)出身の映画監督、音楽家、俳優です。

監督は1978年、チェコのプラハ芸術アカデミー監督学科を卒業して、その後、故郷サラエボでTV映画を監督します。

81年、長編第1作「Do You Remember Dolly Bell?」で第38回ベネチア国際映画祭の初監督作品賞を受賞して、続く「パパは、出張中!」(85)は、第38回カンヌ国際映画祭でパルムドールとFIPRESCI賞(国際批評家連盟賞)を受賞しました。

カンヌでは、「ジプシーのとき」(89)で監督賞、「アンダーグラウンド」(95)で2度目のパルムドールに輝き、05年には審査委員長を務めています。

自身初の英語作品「アリゾナ・ドリーム」(92)は第43回ベルリン国際映画祭の審査員特別賞、「黒猫・白猫」(98)はベネチア国際映画祭の銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞し、「オン・ザ・ミルキー・ロード」(16)では監督・脚本・主演を兼ねました。

劇映画だけでなく、「マラドーナ」(08)といったドキュメンタリー映画も監督し、クリスチャン・カリオン監督の「フェアウェル さらば、哀しみのスパイ」(10)などでは主演を務めました。

【あらすじ】

1941年4月。

ナチス進攻下のベオグラードでは、パルチザンの義賊・詩人にして共産党員のマルコが元電気工のクロを党に入党させ、めきめきと闇社会で頭角を表していきました。

4月6日、ベオグラードはナチスの本格的な爆撃を受け、都市は焼け野原となりマルコの弟・イヴァンが飼育係を勤める動物園も爆撃により多くの動物が死傷しました。

ナチスによる共産党員・パルチザン狩りが進むなか、マルコはクロを含む一族郎党を丸め込み、地下室(アンダーグラウンド)に退避させ武器の密造を行わせます。

マルコとクロの両者が恋焦がれる女優ナタリアは、障害者の弟・バタと自分の身の保身のためにナチス将校・フランツの恋人となりますが、クロの奇策により奪還されます。

しかし船上でのクロとの結婚式の最中にフランツ率いるナチス部隊の襲撃を受け、ナタリアは再びフランツの下へ、クロは捕縛されパルチザンの情報を引き出すために拷問を受ける身となるのでした。

マルコは医師に変装しフランツを暗殺、ナタリアとクロを奪還しますが、その際のトラブルによりクロは大怪我をし地下室の住人となります。



しかし地下室の住人には「まだナチとの戦争は続いている」と嘘をつきつづけ、武器の密造を続けさせ自分の利益とした。そしてナタリアも自分の妻としてクロから奪うことに成功するのでした。

祖国解放により、ユーゴ共産党政府の重要人物となったマルコとその妻ナタリアでしたが、マルコは地下に幽閉したまま武器の密造をさせているクロたちの事が気がかりでした。

地下世界では多くの人々が武器製造に従事しており、マルコが毎晩主題歌『リリー・マルレーン』とともに流す偽物のドイツ軍ベオグラード放送のおかげで、いまだに第二次大戦が続いていると信じていて、その後ラストへ向かう物語です。

【最後に】

本映画を鑑賞して、
20世紀で最高の映画の一つと言われているように、惹き込まれる映像の迫力であったり、人間の普遍性を表現した喜怒哀楽のアクションであったり、終始楽しんだり、勉強になりました。

とてもオススメの作品です!

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