本の紹介27冊目 『ストーリー思考』
今回私が紹介するのは、神田昌典さんの著書『ストーリー思考』です。
本書は、日本一のマーケターである著者の15年間のノウハウを蓄積して生み出されたロングセラー『全脳思考』をよりわかりやすく学べ、実践的に目標達成ができる一冊です。
1枚のチャートに1本の曲線と数々のキーワードを書き込むだけで誰もが結果を出せるストーリー思考と、その具体的手法である「フューチャーマッピング」を7つの実験に取り組みながら習得していきます。
以下に著者についてと、本書で特に勉強になったポイントを紹介していきます。
【著者の神田昌典さんについて】
著者は大学3年次に外交官試験合格し、大学4年次より外務省経済局に勤務しました。
そこから、ニューヨーク大学経済学修士(MA)、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)を取得します。
その後、米国家電メーカー日本代表を経て、経営コンサルタントになり、多数の成功企業やベストセラー作家を育成し、総合ビジネス誌では「日本一のマーケッター」に選出されています。
現在は、
・ビジネス書
・小説
・翻訳書などの執筆
・ミュージカル
・テレビ番組の企画など
多岐にわたる創作活動を行いながら、株式会社ALMACREATIONSの社主を務めています。
【第1章 : ストーリーは人を突き動かす原動力】
第1章では、現在ストーリーがメディア・個人でどのように活用されているか、ストーリーに関する
基本的な知識を学べます。
内容として、
・物語がもつ真の力
・今までの会社のストーリーは賞味期限切れ
・ストーリーとは「はじめ・なか・おわり」
などであり、ストーリーに関することを紹介しています。
【第2章 : あなたの中に眠っているストーリーの力】
第2章では、ストーリー思考がもたらす5つの仕事力を紹介しています。
内容として、
・頭にこびりつく
・危機をチャンスに変える
・真の問題をあぶりだす
・売れるネーミングを生み出す
・異なる才能を統合する
などであり、ストーリーを使っていかに仕事に活かしていくかを学ぶことができます。
【第3、4章 : フューチャーマッピングの実践、ストーリー思考を身につけるための7つの実験】
第3章では、フューチャーマッピングの実践講座を行うにあたり、使用する場面や基本構造などを紹介しています。
ここで読書が実践に取り組むにあたり2つの選択肢があり、
・特設ウェブサイトで映像を視聴して、一気にフューチャーマッピングを完成させる
・第4章で紹介する7つの実験を通して完成させる
このどちらかを選択して、フューチャーマッピングを完成させます。
7つの実験の一つの例として、「誰かをハッピーにする未来を創造すると何が起こる?(利他の法則)」を以下で紹介します。
・ステップ1 : 120%ハッピーになってもらいたい相手を選択
・ステップ2 : 自身が感謝されている未来の光景を想像する
・ステップ3 : 120%ハッピーの喜びをセリフで表現する
他人をハッピーにする物語が、自分自身の変容を最も強く促すのだと学びました。
【第5章 : 未来を作る行動事例】
第5章では、フューチャーマッピングをはじめて書いた人が短期間で目に見える結果をだした事例を紹介しています。
内容として、
・海外プロジェクトの成功を陰で支えた、タイと日本の女性技術者(トヨタ自動車)
・フューチャーマッピングで、3週間で1000万円の契約を獲得する実験(アイウィル株式会社)
などであり、実際の事例から結果を出すためのイメージを共有することができます。
【最後に】
本書では、ストーリーをいかに未来に活かしていくかを学ぶことができて、かつ実践もすることができます。
ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!
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