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映画の紹介82半目 『アメリ』

こんにちは、たくやです。

今日紹介する映画は、
『アメリ』です。

この映画は、
ジャン=ピエール・ジュネ監督の作品で、

ちょっと変わったパリの下町娘の可愛い恋と日常を描いた物語です。

【監督のジャン=ピエール・ジュネについて】

フランスの映画監督、脚本家です。

独学で映像制作を学び、TVコマーシャルやミュージッククリップを制作します。

キャロと共同で監督した初の長編「デリカテッセン」(91)、続く「ロスト・チルドレン」で国際的にも注目を集めて、「エイリアン4」の監督に抜てきされハリウッドに進出します。

その後世界中で大ヒットした「アメリ」(本作。01)を監督して、アカデミー脚本賞にノミネートされました。

そして、カネが脚本を担当した「ロング・エンゲージメント」「ミックマック」の2作品を発表しています。

【あらすじ】

神経質な元教師の母親アマンディーヌと、冷淡な元軍医の父親ラファエルを持つアメリはあまり構ってもらえず、両親との身体接触は父親による彼女の心臓検査時でした。

そんなアメリの心音を聞き、心臓に障害があると勘違いした父親は、学校に登校させずアメリの周りから子供たちを遠ざけてしまいます。

やがてアメリは母親を事故で亡くして、孤独の中で想像力の豊かな一方で、周囲と満足なコミュニケーションがとれない不器用な少女に育っていきます。

そのまま成長して22歳となったアメリは実家を出てアパートに住み、モンマルトルにある元サーカス団員経営のカフェ「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」で働き始めます。

彼女はクレーム・ブリュレの表面をスプーンで割る、サン・マルタン運河で石を投げ水切りをする、この瞬間にパリで何人が「達した」か妄想するなど、ささやかな一人遊びと空想にふける毎日を送っていました。

ある日、自宅でダイアナ妃事故死のニュースを目にしたアメリは、驚いた拍子に持っていた化粧水瓶の蓋を落としてしまい、転がった先のバスルームのタイルの中から小さな箱を発見します。

中に入っていた子供の宝物を持ち主に返そうとした彼女は、探偵の真似事をして前の住人を探し、ついに持ち主のブルトドーに辿り着きます。

箱を返して喜ばれたことで、初めて世界と調和が取れた気がしたアメリは、人を幸せにすることに喜びを見出すようになりました。

そしてアメリは実家にある庭の人形を父親に内緒で世界旅行させ、父親に旅の楽しさを思い出させたり、不倫相手と駆け落ちした夫を想い続ける女性マドレーヌには、夫の過去の手紙を捏造して幸せな気持ちにさせたり、時には意地悪な人間をこらしめるために家宅侵入もするなど、手段を選ばぬ小さなイタズラで、周囲の人々を幸せな気分にさせて楽しみます。

しかしそれとは裏腹に、彼女に関心を持ってくれる人物は誰も現れない中で、彼女にも気になる男性が現れます。

スピード写真のボックス下に捨てられた他人の証明写真を収集する趣味を持つニノでした。

他人を幸せにしてきたアメリでしたが、気持ちをどう切り出してよいのかわからず、自分が幸せになる方法を見つけられないでいます。

ニノの置き忘れた証明写真コレクションアルバムを手に入れた彼女は、これを返すことで彼に近づこうとします。

しかし、ストレートに切り出す勇気のないアメリは、宝探しじみた謎のメッセージをニノに送ります。

ニノはアルバムを探してモンマルトルの丘を右往左往、アメリはアルバムを返した代わりに出会うチャンスを逃してしまいまい、ラストへ向かう物語です。

【最後に】

本映画を鑑賞して、
純粋で奥手なアメリが、物語が展開していくにつれて表情豊かに変化していく様子がとても面白く感じました。

とてもオススメの映画です!

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