映画の紹介25本目 「マネーボール』
こんにちは、TAKUです。
今日紹介する映画は、
『マネーボール』です。
この映画は、
マイケル・ルイス監督の作品で、
ビリー・ビーンは、
「マネーボール理論」呼ばれる戦略によって
低迷する野球チームを常勝チームへと
作り変えた実在のゼネラルマネージャーの物語です。
【監督のベネット・ミラーについて】
監督はアメリカの映画監督で、
05年にアメリカの小説家、
トルーマン・カポーティの伝記映画「カポーティ」で劇場映画デビューを果たします。
アカデミー賞では作品賞・監督賞・脚色賞など5部門にノミネートされ、主演のフィリップ・シーモア・ホフマンにオスカーをもたらし、早くも手腕が認められます。
監督第2作は、大リーグ球団のゼネラルマネージャーの奮闘を描いたノンフィクション小説の映画化「マネーボール」(11)で、当初監督する予定だったスティーブン・ソダーバーグに代わってメガホンをとりました。
【あらすじ】
2000年代初頭のMLBでは、
財力のある球団とそうでない球団の格差が広がりっていて、財力のない球団では勝利に貢献できる大物選手を抱えることが出来ませんでした。
そこで、自力でそのようなスター選手を育てたとしても、ことごとく財力のある他球団に
引き抜かれてしまうという状況が続いていました。
このような財力のない球団のオーナーからは
「もはや野球はスポーツではなく、
金銭ゲームになってしまった」
という嘆きの声が上がるほどでした。
そんな中、リーグ最低クラスの年俸総額でありながら、黄金時代を築いていたチームがありました。
それが、ビリー・ビーンGM率いる
オークランド・アスレチックスです。
彼のチームは、
毎年のようにプレーオフ進出を続けていて、
2001年、2002年と2年連続でシーズン100勝を達成しています。
2002年には年俸総額1位のニューヨーク・ヤンキースの3分の1程度の年俸総額ながら、
全30球団中最高勝率・最多勝利数を記録しました。
「アスレチックスはなぜ強いのか?」
多くの野球ファンが感じていた疑問の答えは、
徹底した「セイバーメトリクス」の利用に基づくチーム編成にありました。
※「セイバーメトリクス」とは?
これは、野球においてデータを
統計学的見地から客観的に分析して、
選手の評価や戦略を考える分析手法です。
(続き)
ビーンがセイバーメトリクスを用いて、
独自に「勝利するために重要視すべき」と
定めた諸要素は、従来の価値観では重要とされないものばかりでした。
つまり選手の年俸にほとんど反映されていないものばかりで、アスレチックスは低い年俸で有用な選手を獲得して戦力を上げることができました。
ヤンキースなどの資金力のあるチームに比べて、
1勝にかかる金銭的コストがはるかに低く、
「投資効率」を考えた場合極めて合理的な手段だったのです。
本映画では、かつて有望選手として
鳴り物入りでプロ入りしたビーンの
プロ野球選手としての挫折に始まります。
そこから、スカウトへの転身とセイバーメトリクスとの出会い、資金難・戦力難に陥り低迷するチームをGMとして率い球団の内外から挙がる批判・旧来の野球観と戦いながら、セイバーメトリクスを用いた分析手法によってチームを改革していきます。
そして、
その影響を受けた選手やビーンの方法論の元となったビル・ジェームズをはじめ、
セイバーメトリクス論者たちを交えてドキュメンタリー作品です。
【最後に】
本映画を鑑賞して、
スポーツにおいてもデータ統計学を活かして、
"勝利"に拘る、プロとして大切な姿勢を
学ぶことができました。
これは仕事もビジネスも同じ事で、
いかに科学を現場で活かすか?
に繋がると思います。
とてもお勧めの映画です!
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