映画の紹介179本目 『アデル、ブルーは熱い色』
こんにちは、たくやです。
今日紹介する映画は、
『アデル、ブルーは熱い色』です。
この映画はアブデラティフ・ケシシュ監督の作品で、
女同士で恋に落ちたふたりの情熱と愛の行方を描いた物語です。
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【アブデラティフ・ケシシュ監督について】
監督はチュニジア出身の映画監督、脚本家、俳優です。
2000年に、『La Faute à Voltaire』で監督デビューを果たしました。
監督作の、『クスクス粒の秘密』(2007年)はセザール賞で作品賞、監督賞、脚本賞を受賞しています。
2007年の第64回ヴェネツィア国際映画祭では、『クスクス粒の秘密』がコンペティション部門で上映されました。
2013年の第66回カンヌ国際映画祭では、『アデル、ブルーは熱い色』がコンペティション部門で上映され、パルム・ドールを受賞しています。
【あらすじ】
パスツール高校2年生のアデルは、文系クラスの授業でマリヴォーの『マリアンヌの生涯』の精読から「一目惚れ」とは何かを、ギリシャ悲劇『アンティゴネ』から「幼さとの決別」とは何かを、ポンジュの『物の見方』を学ぶ文学少女でした。
アデルは現代の若者らしく、女友達と恋愛の話をしたり、デモに参加したりします。
1年年上のトマと恋愛をしますが、街で一瞬すれ違ったブルーの髪の女性の姿が忘れられず、結局トマに別れを告げました。
何か充たされない気持ちのアデルは、ある日、親友の一人ベアトリスからキスされます。
翌日、彼女とキスを交わしますが、恋愛感情はない事を告げられ、アデルは涙を流すのでした。
男友達のヴァランタンは、そんなアデルをLGBTが多く集うバーへ誘います。
やがて彼女はブルーの髪のエマと互いの存在に気付き、バーカウンターで会話をするのでした。
エマは美術学校の4年生で、二人は互いの好きなものを語り合いますが、二人の周囲に人が集まると、エマはアデルの学校名を聞いて立ち去ってしまいます。
数日後、エマはアデルの高校の前に現れ、彼女を誘います。
奇抜な雰囲気のエマに、アデルの友人たちは驚きを隠せず、公園でエマはアデルのデッサンをします。
哲学の会話をした後、恋人のもとへ戻るエマにアデルは連絡先を渡すのでした。
翌日、アデルの親友たちはエマを追求し、同性愛への偏見を剥き出しにして言いがかりをつけ、揉みあいになります。
それでもアデルとエマは徐々に親密さを増していくのでした。
やがてエマはアデルを実家へ招き、そこでアデルはごく自然に、エマの恋人として扱われ、教師になるという夢を打ち明けます。
一方、アデルがエマを実家に招くと、エマはアデルの年上の友人として認識されてしまうのでした。
その夜、二人はベッドの中で密かに愛を交わし、数年後、二人は同棲し、エマは髪色を自然にしてアデルをモデルとした絵画制作をしていました。
アデルは幼稚園で教育実習をし、同僚のアントワーヌや子供達と充実した日々を過ごします。
エマの絵画の披露のためアデルはホームパーティを開いて、そこで売れないアクション俳優のサミールと出会い、違う世界の存在を知るのでした。
また、エマの友人たちがみな裕福な階層の出身で、食い扶持の心配をすることなく創作や研究に打ち込んでいることに居心地の悪さを感じるのでした。
その夜、ベッドの中で、エマは高名な画廊のオーナーから評価を得られたことを嬉しそうに語り、その後ラストへ向かう物語です。
【最後に】
本映画を鑑賞して、
主人公の女性二人が同性愛でありながらも、お互いの私生活における価値観の相違で意見が食い違ったり、そんな中でも心の中ではお互いに思いやる気持ちがあったり、終始見入ることが出来ました。
とてもオススメの作品です!
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